vol.17平野ノラさんの推し絵本
思い出の一冊、大好きな一冊、渾身の一冊など、とっておきの“推し絵本”を紹介してもらうインタビュー「みんなの推し絵本!」。今回は子育て真っ最中のお笑いタレント・平野ノラさんにご登場いただきます。
私の推し絵本は『ねんね』です。表紙の女の子がうちの娘”バブ子”に似ていて手に取ったんですよね。読んでみると、シンプルな形や鮮やかな色のイラストもいいですし、リズム感のある言葉や、おばけも鬼も親子で「みんなでねんね」するやさしい世界観にもグッときました。また着替えをして、歯みがきをして、ぬいぐるみを持って…と、寝る前の一連の流れが描かれていて、それをバブ子がマネてくれてるので、親としては本当に助かっています。
バブ子には、生後すぐから毎日読み聞かせしています。大切にしているのは、まずは私が楽しんで、ちゃんとその時間に向き合うこと。忙しいタイミングで絵本をもって来られると、ついつい早く切り上げたくなりますが、「今はバブ子との時間」と、スイッチを切り替えて楽しむようにしています。読み聞かせしてあげられる時間は限られているから、今しかできない親子のふれあいを大切にしたいなと思っています。
私自身も読み聞かせを楽しむために、読み方をいろいろ工夫しています。シンプルに読むこともありますし、オーバーに感情を入れたり、声を変えたり、表情をつけたり、オノマトペを面白く読んだり、歌にのせて読んだり、読まずに絵本の中の色当てクイズをしたり。同じ絵本を読むにしても、楽しみ方はひとつじゃない。バブ子にも物事を自由に楽しめる子になってほしいという思いもあります。
片付けの本を出していることもあり、絵本ももちろん「バブリー片付け」していますよ。最近は絵本が更に増えたので、絵本用の本棚を購入しました。絵本をぎゅうぎゅうに入れないのは、バブ子が取りやすいようにするため。また、中身を定期的に入れ変えることで、飽きずに、いろいろな絵本に興味をもってもらえるように工夫しています。子どもの反応を想像すると、片付けが楽しくなりますよ。
『くっついた』は妊娠中に初めて読んで、「絵本の最後でバブ子と毎回くっつける!」とすぐに気に入って買った絵本です。バブ子は「〇〇と〇〇が…くっついた」のリズムが面白いのか、月齢が進むごとにケタケタと笑ってくれるようになり、1歳過ぎてからはバブ子の方から「くっついた」と言いながら自分の頬と私の頬をくっつけてくるようになりました。
我が家は家族で川の字に寝ているんですが、バブ子がこの絵本をもってくるたびに、ママ・パパ・バブ子で「くっついた!」と盛り上がっています。自分からこの絵本を持ってくる時は、甘えてくっつきタイムしたいんだなぁと思います。そんなバブ子に私がキュンキュンしちゃって、しつこくくっつきすぎて嫌がられたりもしています。
また、絵本の最後の無地のページに、バブ子と、家族や親せき、友だちがくっついている写真を貼っています。「バブ子と〇〇がくっついたー」と言いながら指さすととても満足そうで、私もうれしくなります。なかなか会えないじいじやばあばにも大切にされていることが感じられて、親子共に自己肯定感が高まってすごくおすすめですよ。世界にひとつだけのこの本は、我が家の家宝です!
インタビューの中でご紹介した絵本『ねんね』をミーテ会員3名様に抽選でプレゼントします。
プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
平野 ノラ(ひらの のら)
1978年、東京都生まれ。「バブリー芸人」として大ブレイクし、テレビやラジオなどで幅広く活躍中。特技はバレーボール。趣味はダンス、絵画など多彩。著書に『部屋を片づけたら人生のミラーボールが輝き出した。1日15分のノラ式実践法』(KADOKAWA)。YouTubeでは、片づけをテーマにした動画が人気。一女の母。