絵本は心のミルク。
親と子の心がふれあう時間を作ります
おかあさんやおとうさんになったあなたが、子どものころのことで最初におぼえていることはどんなことでしょうか。初めての記憶は2、3歳の記憶が最初という人が多いようです。もしあなたのお子さんの最初の記憶が、親子で一緒に絵本を読んだひとときのことであったら、すてきですね。
絵本を読んでもらいながら、親子がスキンシップやおしゃべりなどで接することは心のふれあいとして、お子さんに大きな安心感をもたらし、親子の情緒のきずなの形成につながります。そして、栄養をとることでエネルギーが沸いてくるように、絵本の世界に深く没頭し、遊び、学ぶことは、その子の将来の成長を支える、心のミルクや栄養となるのです。
絵本の役割とは
絵本の魅力とは、日常とは違う想像の世界を体験できることです。動物と話したり、昔の時代に迷いこんだり…。絵本の世界を一緒に見ることで、親子に一体感が生まれるのです。
また、絵本を読みあう時間は、絵本を見つめる子どもの姿に成長を見つけ、うれしく感じることのできるときでもあります。「何を楽しんでいるのかな?」と子どもの言葉にじっくり耳を傾ければ、日ごろとは違う頼もしい一面やいじらしい一面を見せてくれ、そこからまた、親子のコミュニケーションが生まれてきます。
ぜひ、おとうさん、おかあさんには、お子さんが絵本を見ているときの愛らしい表情や絵本の世界を楽しんでいただきたいと思います。それは、子どものためでなく、実は親が親として育っていくいい機会でもあるのですから。