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教えて! 絵本作家さん(42)絵本は高い?(絵本子育て相談室 Vol.482)

2024年3月22日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(42) 絵本は高い?

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは、「絵本は高い?」。『いろいろ ばあ』『あけて・あけてえほん れいぞうこ』などでおなじみの絵本作家・新井洋行さんのインタビューをのぞいてみましょう。

 絵本は子どもと一緒に何度も遊べるおもちゃ

子育てってこんなにお金がかかるのねと、思わずため息が漏れたことがある方、多いのではないでしょうか。1冊1000円前後の絵本はシンプルに「高い!」と感じる方、いろいろ考え合わせると「リーズナブル!」と思われる方、いずれの意見も説得力があります。そんな中、まずは1冊買ってみるか、と思わせてくれるお話を聞かせてくださったのが、絵本作家の新井洋行さんです。

新井さんは、「(絵本を)子どもと一緒に何度も遊べるおもちゃだと考えれば、それほど高い買い物ではないですよね」とミーテカフェインタビューでおっしゃっています。例えば、『どっちのてにはいってるか?』など、新井さんの絵本は子どもとの遊びから生まれた作品がたくさんあります。そもそも子どもとどう遊ぶか悩んでいる方にとっては、遊び方のガイドブックのようなもの。また、今日はくたびれて子どもと遊ぶ余力がない…という時も、絵本を読んであげるだけなら親も気楽で、子どもは楽しく一挙両得。そうやってくり返し読んだ場合、絵本は決して高いものではなくなることでしょう。

また、3歳くらいまでは同じ絵本を何度も何度も読みたがるもの。新井さんも、「3歳くらいまでの子どもにとっての絵本は、“いろんな体験ができるおもしろいおもちゃ”(中略)それに、何度でも乗れるフリーパス」とおっしゃる通り、この時期にはお気に入りの絵本を手元に置いてあげるメリットも大きいでしょう。ただ際限なく買うわけにもいきませんから、そこはぜひ図書館を利用して。同じ絵本を何度も借りたがったり、「もう1回!」とくり返し読んでほしがったりするようなら、買い時のサインかもしれません。

また「成長の記録とともに、あの時この絵本をこんな風に読んだなと、すごく覚えてるんです。親子の思い出もつくれる」と絵本の魅力についても話してくださいました。「これ!」という絵本を手元に残しておけば、子どもが成長したのちも、きっとすてきな思い出を運んでくれることでしょう。絵本を買おうか悩んだ時の参考にしてくださいね。

赤、青、黄の絵の具が「いろいろ…」のかけ声で、いろんな形に大変身!「いないいないばあ」の仕組みとカラフルな絵に、子どもたちが大喜びする絵本です。

同じようにシンプルなしかけで何度も楽しめる絵本はおすすめ。『たまごのえほん』『お?かお!』など、図書館や書店でお子さんの反応をお試しあれ。

▼新井洋行さんのインタビューはこちら
「絵本は子どもと一緒に何度も遊べるおもちゃ」
赤ちゃん絵本を楽しもう!『いろいろ ばあ』に込めた思い

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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