スペシャルインタビュー

コウケンテツさんに聞きました! 第1話<全4話>

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今回は、さわやかな笑顔と楽しいトーク、旬の素材を生かした家庭料理で人気を集める料理研究家・コウケンテツさんがご登場。テレビや雑誌、講演会などで引っ張りだこのコウさんは、私生活では一男一女のパパ。子ども時代の台所での思い出から、家庭料理や食育への思い、子育て中心のライフスタイルまで、たっぷりとお話しいただきました。4週連続でお届けします。

第1話|第2話第3話第4話

コウケンテツさん

コウ ケンテツ

1974年、大阪府出身。料理研究家の母・李映林主宰のeirin's kitchenにてアシスタントを経験後、2006年に独立。素材の味を生かしたヘルシーな家庭料理を中心に、お弁当、離乳食まで幅広いテーマでレシピを提案し、テレビや雑誌、講演会など多方面で活躍中。私生活では2児の父親として日々子育てに奮闘中。親子の食育、男性の家事・育児参加、食を通してのコミュニケーションを広げる活動に力を入れている。
http://kohkentetsu.com/

母が教えてくれた、料理をつくって食べる楽しさ

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僕は4人兄弟の末っ子なんですが、子どもの頃はいつも、母のいる台所にみんなで集まって、一緒に料理をつくっていました。それが当たり前の家だったんです。母はどんなに忙しくても、鼻歌を歌いながら楽しそうに料理をしていたので、自然と吸い寄せられたんですよね。だから、手伝いをさせられているなんて感覚はまったくなくて…幼稚園の頃には、ひとりでごく簡単な料理をつくることもありました。

早朝の市場にもよく連れていかれましたね。眠たいのに朝4時に起こされるんですよ(苦笑) 市場は活気にあふれているし、旬の食材から季節の移り変わりを知ることもできます。母はそういうのを見せたいと思っていたんでしょうね。今で言う「食育」というのを、当時から直感的にやってくれていたんです。

子どもの頃の僕は病弱で、喘息で入院することもあったんですが、そんな僕を支えてくれたのも母の手料理。僕の体調に合わせて、体にいいものをつくってくれていました。一時は、インスタントラーメンや市販のミートボールを食べたいと言う時もありましたが、最終的にはやはり母の手料理が一番だということに気づきましたね。そのおかげで、すっかり健康な体になりました。今こうして元気でいられるのは、母の毎日の料理があったからこそ。本当に感謝しています。

家庭料理は愛情を伝える一番の手段

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コウケンテツさんのインタビューはまだまだ続きます。

 
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子どもの頃、友だちの家に遊びに行って、晩ごはんの時間になった時「カレーつくったから食べていき」と出してくれたカレーって、何てことのない普通のカレーなのに、めちゃくちゃおいしかったんですよね。両親が仕事で遅い時に、隣のおばあちゃんが「これ食べなさい」と持ってきてくれた肉じゃがも、最高においしかった。技術や素材のよさだけでは出し得ない、味を超えた味、と言うんですかね。思いや愛情が込められているからこそ、おいしく感じたんだと思うんです。家庭料理の一番の魅力は、そこなんですよね。

子どもも思春期になると、親なんているだけで嫌だな…みたいな時期があるじゃないですか。そういう時の子どもって、何を言ってもなかなか伝わらないんですよね。いくらわが子のためと思ってかけた言葉でも、余計に反発されたりして。そんな時こそ、毎日のごはんが効いてきます。愛情を込めてつくったごはんは、子どもの体の健康だけでなく、心の成長にもよいのだと思っています。

「食べる人のことをよく考えて、思いを込めて料理しなさい」…これは、母からずっと言われてきたことです。思いを込めた料理は、いつか相手にもちゃんと伝わるんですよね。だから、手の込んだ料理を毎日つくる必要はないけれど、思いを込めてつくるということはすごく大事。そういうごはんを一緒に食べることで、家族の絆はぐっと深まると思います。

コウケンテツさんのインタビューはまだまだ続きます。

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