スペシャルインタビュー

片桐仁さんに聞きました! 第4話<全4話>

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今回は、NHK Eテレ「シャキーン!」の進行役・ジュモクさんの声優や、「ピタゴラスイッチ」のコーナー「10本アニメ」のナレーションなどでおなじみのラーメンズ・片桐仁さんがご登場。俳優、コメディアンに加え、造形作家としても注目が集まる片桐さんは、私生活ではふたりの息子さんのパパ。子ども時代の思い出や子育て、家族で大好きだという絵本のことなど、ユーモアを交えてお話しいただきました。4週連続でお届けします。

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片桐仁さん

片桐 仁(かたぎり じん)

1973年、埼玉県生まれ。多摩美術大卒業。コメディアン、俳優、造形作家。お笑いコンビ「ラーメンズ」として活動するほか、NHK Eテレ「シャキーン!」にレギュラー出演するほか、「大人のピタゴラスイッチ」でもMCをつとめる。現在は、エレ片コントライブ「コントの人9」を全国各地で上演中で、4月からは舞台『ベター・ハーフ』に出演。2児の父。

子どもの将来は「大丈夫」。信じるのは親の役目

子育て中のお父さんお母さんには、子どもの人生は子どものものだから思ったようにいかなくてもある種しょうがない、ただ人生の可能性を示してあげなくちゃって思います。僕自身そうありたいと思っていることです。キレイごとですけれどね。

その子その子でみんな違うし、我が子ではあるけれど別の人間なので、人間として尊重したいなとは思います。ただ親として、子どもの将来を考えると、こいつ大丈夫かなとか、世の中どうなっているかなとか、手に職があればいいのか、とか不安しかないですけれどね。でも、大丈夫だと思うんです。まず親がそう信じてあげなきゃと思うんです。仲間とか家族とか、そういう中から社会とコミットできればいいですね。

上の子はいじめられることがあったんで悩んだんですけれど、自分自身もいろいろあってもやってきたはず。子ども自身が自分で思ったことが子どもの正解だから、尊重していきたいですね。

舞台も粘土も絵本も、子どもの経験として生きる

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片桐仁さんの粘土作品「ペットボ土偶」(C)講談社/大坪尚人

▲片桐仁さんの粘土作品「ペットボ土偶」(C)講談社/大坪尚人

上の子は3歳から僕の舞台を見に来ています。ラーメンズやエレ片(エレキコミックと片桐さんがコラボしたお笑いユニット)も含め、もう何十回も見ていることになりますね。初めて見た芝居が、僕が2役で2回殺されるという(笑) ゲネプロ(通し稽古)でうちの子の悲鳴が聞こえましたから。それでも見たいって言ってくれますからね。

演劇体験って、チケットを持って、劇場に行って、すごくアナログで不便なんだけど、だからこそ子どもに体験させてあげたらいいと思いますね。子どもによっては年長さんくらいから見られる子もいますし、最近は親子室を完備したり託児サービスがあったりする劇場も増えています。子どもだけでなく、お母さんも息抜きに来られたらいいと思います。

子どもにとって、絵本も物語を体験できるものだし、演劇はそれを劇場の空間ごと楽しむもの。粘土などで何かをつくることも同じです。こういった経験が、子ども達が人生を過ごしていく上で、何かのきっかけになったらいいと思っています。

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