赤ちゃん絵本を楽しもう!

Vol.39 『お?かお!』作者・ひらぎみつえさんインタビュー

Vol.39 『お?かお!』作者・ひらぎみつえさんインタビュー

赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は、ひらぎみつえさんにご登場いただきます。

わが子とのふれあいを思い出して生まれた『お?かお!』

私には今7歳になる娘がひとりいるのですが、娘は赤ちゃんの頃、添い寝をしていると、よく私の顔を触ってきました。ほっぺをつまんだり唇をめくったり…決していたずらではなく、真剣な目つきで「これは何だろう? つついてみたらどうなるかな?」と興味津々の様子。そんな娘をかわいいなと思ったものでした。『お?かお!』は、そんな娘とのふれあいを思い出してつくった絵本です。

単純な図形と色でできたしかけのサンプルがいくつかあって、それらを実際に動かしながら、どんな絵本がつくれるかを考えていた時のことです。サンプルのひとつに、黄色の円から赤の半円に変化するものがあったのですが、それを動かしながら眺めているうちに、半円が笑っている口のように見えたんです。それが娘との思い出とつながって、顔を触って遊ぶ絵本のアイデアが生まれました。

この絵本の顔には、あえて輪郭線を描きませんでした。そうすることで、この絵本というかたまりそのものが生き物のように感じられるのではないかと考えたからです。「一緒に遊ぼう」と語りかけてくる友だちのような絵本になったのではないかと思っています。

絵本を通じて子どもの好きなものを知る

これまで何冊も赤ちゃんのためのしかけ絵本をつくってきましたが、『ころりん・ぱ!』は初めての抽象的な作品となりました。「かくかく」「ぐるぐる」といった擬音語をしかけで体感できる絵本です。かくかくした形と「かくかく」という音、そしてかくかくした動きを、目と耳と手で同時に楽しめるようになっています。ドーナツ型の“ころりん”が小刻みに揺れたり回転したりしながら動く様子もかわいいので、そんなところにも注目していただきたいです。

娘が赤ちゃんの頃の私は、生活を回すのに精いっぱいで、気持ちが滅入ってしまうこともよくありました。でも絵本を読むと、自分自身の心が落ち着いて救われたんですね。また絵本を通じて、子どもの好きなものや好きなことを知ることもできました。子どもの好きなものを一緒に楽しんで、「面白いね」と共感できることは、子どもの心にとってもよいことだと思っています。

0歳児の頃は何を考えているか謎も多いですが、「どうしてこれが好きなんだろう?」とか、「あ、これじっと見てる」とか、わが子の様子を研究者のような目線で観察するのも面白いですよね。読み聞かせの際は、少し大げさなくらいの抑揚をつけて読んでみると、読んでいる自分もテンションが上がって楽しくなってきますよ。そしてその楽しさは、赤ちゃんにもきっと伝わると思います。

ミーテ プレゼント情報

バスプップー

ひらぎみつえさんの絵本『バスプップー』直筆サインを入れていただきました! ミーテ会員3名様に抽選でプレゼントします。

※ミーテ会員登録がまだの方は、登録後、ご応募ください。会員登録はこちら

プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

応募期間
8月6(火)~8月19日(月)

プロフィール

ひらぎ みつえ

1977年、石川県生まれ。東京大学文学部卒業後、広告制作会社勤務を経て絵本作家に。2015年有田川町絵本コンクール優秀賞、2016年有田川町絵本コンクール優秀賞・有田川賞受賞。主な絵本に『お?かお!』『あー おいしい!』『ブルブル ブルドーザー』をはじめとする「あかちゃんがよろこぶしかけえほん」シリーズ(ほるぷ出版)、『せんたくばさみのサミー』(鈴木出版)などがある。

http://mitty.info/


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