毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、多田ヒロシさんの絵本『おんなじ おんなじ』。1968年初版のロングセラーです。
子ブタのぶうと子ウサギのぴょんは、靴も帽子も、洋服もおんなじ。持っているおもちゃもおんなじ。帽子の中に隠しているものもおんなじ。でも、さかさまになってみると、ポケットから違うものが落ちてきて…。
大好きなお友達とおそろいのものを持っているのは、うれしいことですよね。仲良しのぶうとぴょんも、いろいろと見せ合っては「おんなじ おんなじ」とうれしそうです。でも、おもちゃの自動車で「がっちゃんごっつん」と衝突してしまってから、それまでとはちょっと違う展開に。最後はポケットから転がり落ちたコマとボールを見せ合って「ちがったね」とにっこり。
友達と同じものを持っているうれしさと、違うものを見つけた時の楽しさを描いた、2~3歳から楽しめる絵本です。
作者の多田ヒロシさんは『おんなじ おんなじ』について、ミーテカフェインタビューでこんな風におっしゃっています。
「『同じ』というコンセプトで展開していくわけですが、当時はお話の形がほとんどでしたから『こういう絵本もアリなんだ』と驚かれたことがあります」
絵本作家のきたやまようこさんは、初めて赤ちゃん絵本をつくる際に『おんなじおんなじ』を思い出したのだとか。シンプルだけれど面白みのある、低年齢向けの絵本の先駆けとも言える一冊です。
<ミーテ会員さんのお声>
ぶうとぴょんが「おんなじおんなじ」とくり返す絵本。このくり返しが子どもには楽しいらしく、よく読むお気に入りの一冊です。一緒になって「おんなじおんなじ」といつも大喜び。物語を覚えてしまっているので、今日読んだときには、後ろに隠して持ってるおもちゃまで言い当て得意げでした。(3歳3か月の男の子のママ)
「ぶうとぴょんのえほん」シリーズは他にも、『ぼくのだ ぼくのだ』と『なにしてる なにしてる』があります。あわせてお楽しみくださいね。
▼多田ヒロシさんのインタビューはこちら
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