イチ押し絵本情報

自慢のずぼん、見せてあげる(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.291)

2020年6月25日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 自慢のずぼん、見せてあげる

今回ご紹介する絵本は、いわむらかずおさんの『タンタンのずぼん』です。初版は1976年。「タンタンのえほん」シリーズの1作目となるロングセラーです。

おばあさんがつくってくれた、タンタンのずぼん。大きくなっても履けるようにと、だぶだぶのサイズですが、ブランコができるし、電車ごっこもできるし、ハンモックにだってなるし、もっともっとすごいことだってできるのです。一体どんなことができるのかな?

見開き

表紙のタンタンは、ずぼんにつけた長めのサスペンダーを耳にひっかけて得意顔。お話は、自分のずぼんがいかにすてきかをタンタンが自慢するような形で進んでいきます。ずぼんを履いたままサスペンダーを物干竿にひっかけて、ぶらんぶらんとブランコ遊び。なんとも楽しそうです。

他にも自慢のずぼんを使っての様々なアイデアが紹介されるのですが、絵本を読む子ども達にとっては、そのどれもが楽しげに映ることでしょう。巨大なY字型パチンコが登場するラストは壮大で、夢が広がります。

作者は『14ひきのひっこし』をはじめとする「14ひきの」シリーズでおなじみの、いわむらかずおさん。季節ごとの豊かな自然を細やかに描き込んだ「14ひきの」シリーズとは打って変わって、背景は白く、シンプルな構成ですが、その分タンタンのユニークなアイデアが引き立って、小さい子から楽しめる絵本となっています。

<ミーテ会員さんのお声>
『タンタンのずぼん』、今日はパパに読んでもらっていました。「らくちん らくちん とうさんに だっこ」「らくちん らくちん とうさんに おんぶ」のフレーズがお気に入り。読み終わるとさっそくパパにだっこをせがんでいました。(2歳1か月の男の子のママ)

「タンタンのえほん」シリーズは他に『タンタンのぼうし』『タンタンのハンカチ』『タンタンのしろくまくん』があります。次々と楽しい遊びを考えだすタンタンの姿、ぜひチェックしてみてください。

▼いわむらかずおさんのインタビューはこちら
「絵本の読み聞かせは いつか子どもの原風景に」


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