毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介する絵本は、なかやみわさんの『どんぐりむらのぼうしやさん』。2010年に刊行された、累計140万部超の「どんぐりむら」シリーズ第1作です。
どんぐりのぽー、ちい、くりんの3つぶは、どんぐり村で帽子屋さんをしています。村ではちっとも帽子が売れないので、お客さんを求めて、どんぐり町へ出かけることに。ある日、ねずみの親子が帽子を買ってくれ、その帽子をどうするのかと、ぽー達がついて行ってみると…。
マテバシイのどんぐりでのっぽの「ぽー」、シラカシの小さな「ちい」、クヌギのまきげの「くりん」。まずこの絵本の魅力は、やはり個性的でチャーミングなキャラクター達でしょう。友だちの誰かにどこか似ているどんぐり達の登場に、子ども達は、楽しいお友だちが増えたような気がするのではないでしょうか。
最新刊の『どんぐりむらのいちねんかん』をのぞく6冊は、すべて「仕事」がテーマ。作中のセリフ「僕らの帽子に足りなかったのは、わくわくするものだったんだ!」というセリフは、仕事の経験がある大人にも響くことばでしょう。お仕事紹介のみならず、「仕事」というものの楽しさ、難しさ、面白さを伝えようという思いを感じます。
本編のストーリーと同じくらい子ども達に人気なのが、付録の「どんぐり新聞」や、見返しの間違い探しにキャラクター紹介、カバーの切ってつくる帽子の着せ替え人形。前出の「どんぐりひろば」には、つくった工作をしまう箱もダウンロードできるなど、長く、さまざまな形で楽しめることが人気の大きな理由でしょう。
<ミーテ会員さんのお声>
もうすぐお誕生日なので、いい絵本はないか探しに本屋さんへ。誕生日の絵本は見つからなかったけど、息子が気に入りそうなのを発見! なかやみわさんの『どんぐりむらのぼうしやさん』です。帰って読んであげると、最近どんぐりを拾うのが好きな息子は大喜び。「ぼくもぼうしひろう」ってお出かけしたがって困った~(笑) (2歳11か月の男の子のママ)
なかやみわさんは、作家生活20年、累計800万部を誇る人気作家さん。ほかの人気作もロングセラーの記事で紹介しています。合わせて読んでみてくださいね(『そらまめくんのベッド』、『くれよんのくろくん』の記事はこちら)。
▼なかやみわさんのインタビューはこちら
「絵本は遊び心が満載 子どものペースで楽しんで」
▼どんぐりむら専用ホームページ「どんぐりひろば」
https://gakken-ep.jp/extra/donguri/index.html
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