イチ押し絵本情報

目の窓を開けて、始まる一日(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.203)

2018年10月4日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 目の窓を開けて、始まる一日

今回ご紹介するのは、谷川俊太郎さんの詩と長新太さんの絵の『めのまどあけろ』。1981年に月刊絵本「こどものとも年少版」の一冊として発行され、その後、1984年にハードカバー化された絵本です。

朝になりました。目の窓も耳の窓も鼻の窓も口の窓も開けたら、おはよう! 一日のスタートです。着替えて、顔を洗って、お出かけして、部屋で遊んで…夜になったらお風呂に入って、布団の海でねんねんころり。朝起きてから夜眠るまでが、11編のリズミカルな詩でつづられています。

見開き

表紙をめくった最初のページには、「めのまどあけろ」の題字の下に、閉じられた目がふたつ描かれています。タイトルを読み上げてページをめくると、布団の中で片目を開けて目を覚ました子どもの姿。目から太陽の光、耳から歌声、鼻から匂いが入ってきて、今日という日が気持ちよくスタートします。

着替えのシーンでは「いちばん ぼたん とうりゃんせ」「にばん ぼたん とうりゃんせ」、顔を洗う時は「ほっぺたのはらに あめがふる」「おでこがおかに あめがふる」と、日常生活の一場面一場面がわらべうたのような詩で表現されています。声に出して読めば、ことばの響きの心地よさに気づくはず。

小さな子どもには「たらこ かずのこ さかなのこ」の詩がとくに人気が高いようです。くり返し読むうちに、すっかり覚えてしまう子も多いことでしょう。

絵は、『キャベツくん』『ごろごろにゃーん』などのナンセンス絵本でおなじみの長新太さん。独特の色使いとコミカルな絵が軽妙でテンポのよい詩とぴったりマッチして、作品をより味わい深いものにしています。

<ミーテ会員さんのお声>
最近、末っ子への読み聞かせの機会が多くなってきているのですが、今日は3人きょうだいの真ん中、わんぱく男子中心の読み聞かせデイ。 「読んでほしい本、お母さんのところに持っておいで♪」と言ったら、あっという間に本の山が!

中でも谷川俊太郎さんの『めのまどあけろ』は、リズミカルに読めるのが楽しいのか、彼のお気に入りの一冊です。何度も何度も読んで、今ではほぼ全部の詩を暗唱できるほど。「いたずらっこは はらっぺこ」のところが大好きなんだそう。共感するのかしら。 (2歳2か月の女の子、6歳1か月と9歳4か月の男の子のママ)

最初のページと呼応するように、閉じた両目が描かれた最終ページもお見逃しなく。開いていた目の窓が閉じて、一日が終わります。

▼谷川俊太郎さんのインタビューはこちら
「言葉はスキンシップ 子どもを膝に乗せて絵本を読んで」


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