イチ押し絵本情報

赤ちゃんのための「線」の絵本(新刊絵本のご紹介 Vol.154)

2017年10月23日

毎週月曜日は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!

 赤ちゃんのための「線」の絵本

新井洋行さんの絵本『せん』が出版されました(本体850円+税、岩崎書店)。『しろとくろ』『カラフル』に続く、赤ちゃんの目線でつくられた新感覚の絵本です。

見開き

1本の線がぴょーんとはずんだと思ったら、上下に曲がってががががが。くるくるまわって、ちゅるんちゅるんちゅるるん。カラフルな線もふにゃふにゃふにゃっと集まって、きゅきゅきゅと遊び、最後にぱっとまあるい花を咲かせます。

<作者・新井洋行さんのコメント>
「せん」を使って文字を書くと、人とコミュニケーションがとれて、「せん」を使って絵を描くと、自分なりの新しい世界を生み出すこともできる。「せん」ってすごいですね。

物と物の境目が「せん」だとすると、人は無数の「せん」に囲まれて生活をしています。そんな身近で偉大な「せん」をテーマにして絵本をつくりました。

「せん」は自由に様々な形をとり、そこから意味や動き、音すらも生み出していきます。この絵本が「せん」を楽しむ初めの一歩になれたらうれしいです。

<中央大学文学部心理学研究室 日本赤ちゃん学会 山口真美教授のコメント>
ぴょーん、ふにゃふにゃ、ちゅるん…絵本は「せん」と「せん」をつなぐ「音」で作られています。「せん」を見る視覚と「音」を聞く聴覚、この感覚どうしの“結びつき”は、生まれたばかりの赤ちゃんをもひきつけます。

また、この“結びつき”を何度もくり返し耳と目で経験することによって、ことばの獲得への一歩へと進みます。こうした脳の発達は、最近の赤ちゃんの研究からわかりました。

赤ちゃん世界からことばへの一歩を踏み出す、新しい絵本の可能性を体験してみてください。

線が弾んで跳んで、走って、踊って…シンプルなのに豊かな世界が広がっています。赤ちゃんと一緒に、感性で楽しみましょう。

▼新井洋行さんのインタビューはこちら
「絵本は子どもと一緒に何度も遊べるおもちゃ」


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