イチ押し絵本情報

動物に会いたくなる絵本を教えて(絵本子育て相談室 Vol.489)

2024年5月10日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 動物に会いたくなる絵本を教えて

<今回のご相談>
3歳3か月の男の子のママです。近々、家族で動物園に行こうと計画中です。息子は働く車や電車といった乗り物に夢中で、動物にはそこまで興味がないようなのですが、せっかくなので動物も好きになってくれたらと思っています。読んだら「動物に会いに行きたい!」と思わせてくれるような絵本があったら教えてください。

 お気に入りの動物を見つけよう

家族で動物園にお出かけ、いいですね。動物園に行く前後に動物の絵本を読めば、きっと動物への興味もぐぐっと湧いてくることでしょう。

ひとまず動物園の動物をまんべんなく知りたい、ということであれば『どうぶつえんガイド』をどうぞ。ライオンやゾウなどの大型の動物から、リスやウサギなどの小動物まで、動物園で出会える41種の動物達を、一種一見開きで紹介する図鑑的な絵本です。北海道の旭山動物園で飼育員として働いていたあべ弘士さんが、動物達のユニークな生態や、動物園での暮らしぶりなどを面白く紹介してくれます。動物園に持っていけば、より楽しめるはず!

特定の動物をピンポイントで描いた絵本もおすすめです。ロングセラーの『かばくん』は、動物園のかばの朝から夜までを、動物達の目線で追ったお話。絵を担当された中谷千代子さんは、上野動物園に通ってかばをくり返し描かれたそうですよ。 『おおきなゾウとちいさなゾウ』は、動物園ではなく、アフリカの大自然で暮らすゾウを描いた一冊。たしろちさとさんが描いた大きなゾウの圧倒的な存在感、ぜひ味わってみてください。

『うごきません。』を読んで、ハシビロコウはどれほど動かないのか、本物を見て確かめるのもいいですし、『ナマケモノだから』を楽しんでから、ナマケモノが本当にずっと木にぶら下がっているのか見てみるのもいいですね。絵本の中の動物達とリアルの動物達を見比べるのも、楽しみ方のひとつだと思います。

最後におすすめする『くさをはむ』は、朝も昼も夜も、草をはんで暮らすシマウマ達の日常を、のんびりゆったり、おおらかに描いた一冊。作者のおくはらゆめさんは、シマウマのずんぐりむっくりとした姿が大好きだそうで、毎週動物園に通い、朝から晩までシマウマをなめまわすように見ていたのだとか。そんな強い“シマウマ愛”を感じさせる絵本です。読んだらきっとシマウマに会いに行きたくなりますよ。

いろいろな絵本を読んで、お気に入りの動物を見つけてくださいね!

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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