くろくまくん紹介

「まだかな まだかな」制作秘話

まだかな まだかな

作者たかいよしかず先生による、Baby Kumon 1号 よみきかせ絵本「まだかな まだかな」の制作秘話をお届けします。


よみきかせえほん、最初のテーマは「親子の愛情を感じる、明るくたのしいお話」。あまりにも広く漠然としたテーマのため、どうしようかと悩み……「なるべくシンプルな構成の本にしたい」と思いました。
初めに思い浮かんだのは「食べる」がテーマ。タイトルは「いただきます」。むしゃむしゃ・ぱくぱく・もぐもぐといった繰り返しの音を使って、パンやご飯、お魚など食べ物を紹介していく絵本です。そこからもっと、くろくまくんの一日も見せたくなって『まだかな まだかな』に変わっていきました。
『まだかな まだかな』の不思議と明るいフレーズの繰り返しは、自分が子どもだった頃、一日中何かを待ちわびていた、わくわくした気持ちを思い出して、出てきた言葉です。最初は「まだかな」と受動的だったのが、成長と共に能動的になって自分から行動するようになりました。

『まだかな まだかな』。大人になった今の自分は、何を待つ人になったのでしょうか?
そして、これから何が待っているのでしょうか?
たくさんの絵本がある中で『まだかな まだかな』が最初の絵本になる子どもがいるかも?そう思うととても嬉しいです!