くろくまくん紹介

「すきなもの なーに?」制作秘話

すきなもの なーに?

作者たかいよしかず先生による、Baby Kumon Advanced1号 よみきかせ絵本「すきなもの なーに?」の制作秘話をお届けします。


『すきなもの なーに?』が完成するまでに、三回お話が変わりました。
一つ目のお話は、子どもたちが大好きな乗りものがいっぱい出てくるお話にしようとしていました。くろくまくんファミリーが田舎のおじいさんの家に行くのに、色々な乗りものを乗り継いでたどり着くというものでした。
二つ目のお話では、タイトルはすでに『すきなもの』というタイトルが付けられ、完成したお話の内容とほぼ同じものになりました。
お話を考えるときに、まず僕が好きなものって何だろうと考えました。ハンバーグにラーメン、お寿司にチョコレートにマンガに怪獣、そして妖怪……ここまで書いて気がつきました。僕の好きなものって、子どもの好きなものばっかりだと!

今回、くろくまくんはおじいちゃんたちに会いにいくのに、何かお土産を持っていこうと一生懸命考えます。この考えるという行為が、僕は子どもたちがこれから生きていく上で一番必要な力だと思っています。
学生の頃は勉強ができる事が頭のいい事だと言われていました。けれども社会に出て本当に必要な事は、勉強ができるという事だけではなく、考える力を身につけているという事だと思うのです。僕の絵本がそんなきっかけの一冊になる事を願ってやみません。