イチ押し絵本情報

やっと出会えた! 大切な友だち(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.109)

2016年12月1日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 やっと出会えた! 大切な友だち

今回ご紹介する絵本は、アメリカの作家ドン・フリーマンさんの代表作『くまのコールテンくん』です。原書の初版は1968年。日本では1975年に松岡享子さんの翻訳で出版され、以来40年以上にわたって多くの親子に愛読されています。

デパートのおもちゃ売り場で、誰かがおうちに連れて行ってくれるのを心待ちにする、くまのぬいぐるみのコールテンくん。ある日、お母さんと買い物に来た女の子に気に入られますが、ボタンが取れていたため買ってもらえません。その夜、コールテンくんはボタンを探しに出かけて…。

見開き

静まり返った夜のデパートをひとり探索するドキドキ感や、電気スタンドを倒してしまって、慌ててベッドの中に隠れた時のハラハラ感などが、お話の中盤を盛り上げます。エスカレーターを山、家具売り場を王様の御殿と勘違いするシーンには、「違うよねぇ」と思わずツッコミを入れて笑う子どもも多いことでしょう。

ドタバタの探索もむなしく、ボタンは見つからずじまい。それでも翌朝、昨日の女の子、リサがやってきて、おこづかいをはたいてコールテンくんを買い、自分の家に連れて帰ります。ラストは互いを友だちだと認め合い、ぎゅっとハグ。心あたたまる、ハッピーエンドのお話です。

ボタンがなくても好きだと言ってくれるリサと出会えたコールテンくん。無条件で愛されることの喜びが、素直に伝わってきます。お気に入りを見つけて大事にすることの素晴らしさも教えてくれる名作です。

<ミーテ会員さんのお声>
お話は長めだけど、娘は真剣に聞いていました。くまのコールテンくんと女の子が心を通わせるところが感動します。絵もカワイイし、お話の内容もわかりやすいから、小さい子どもでも楽しめるのかも。初版は1975年と、だいぶ前のお話のようですが、すてきなお話の絵本は時代を越えて愛されるんですね。(2歳3か月の女の子のママ)

ドン・フリーマンさんの絵本は他にも『くまのビーディーくん』という、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのくまと、持ち主の男の子の冒険を描いた作品があります。こちらもあたたかい気持ちになれるすてきなお話なので、あわせて読んでみてくださいね。


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