イチ押し絵本情報

引っ込み思案のくろくんがラストで活躍(ロングセラー&名作ピックアップ Vol.91)

2016年7月28日

毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。

 引っ込み思案のくろくんがラストで活躍

今回ご紹介する絵本は、なかやみわさんのミリオンセラー『くれよんのくろくん』。「くれよんのくろくん」シリーズの1作目です。

「ずうっと、しんぴんの ままなんて もういやだよ」。最初にきいろくんがくれよんの箱から飛び出しました。大きくて真っ白な画用紙を見つけると、大喜び! みんなも次々と飛び出して、ちょうや花、木、空などいろいろな絵を描きます。でも、くろくんには出番がなくて…。

見開き

10色のクレヨン達は、形こそ同じですが、それぞれに色があるように、表情も違えば、性格も特技も違います。主人公のくろくんは引っ込み思案で、みんなが思いっきりお絵描きを楽しんでいる間も、仲間に入ることができません。

そんなくろくんにさりげなく助け舟を出してくれるのが、シャープペンのおにいさん。なんともびっくりな提案で、くろくんを大活躍させます。どんな風に活躍するかは、まだこの絵本を読んだことのない方のために伏せておきますが、夏真っ盛りのこの時期にぴったり、ということだけお伝えしておきましょう。

作者のなかやみわさんはインタビュー(後編)で、クレヨンの黒を主役にした理由について、「次は何を描こうかなと画材を広げていたときに、目に飛び込んできたのが、クレヨンでした。黒だけがあまり減っていないのを見て、『なんだかこの子、ちょっとかわいそうだな』と感じたんです」と語っておられます。そこからくろくんのキャラクターを思いついて、くろくんが活躍するお話ができあがったそうです。

誰しもそれぞれに個性があるということと、それを互いに認め合うことの大切さ…わかりやすいストーリーの中に込められたメッセージは、友だちと一緒に遊ぶようになる時期の子ども達の心にも響くことでしょう。

<ミーテ会員さんのお声>
今日は『くれよんのくろくん』を2回読みました。読んだ後「くろくんだけお絵描きの仲間に入れてもらえなくて、かわいそうだったね。だけど最後は、仲間に入れてもらえてよかったね」と話しました。すると、いつもお絵描きの時に最初に取り出すクレヨンは緑なのですが、今日は迷いもなく黒を取り出してお絵描きを始めました。絵本の影響なのかな? 息子の思いやりの心を感じた瞬間でした。(2歳8か月の男の子のママ)

シリーズは現在全4冊。昨年出版された最新作『くろくんたちとおえかきえんそく』は、絵本に直接色を塗ったり絵を描いたりできるワークブックです。楽しく描き込んで、世界に一冊のオリジナル絵本がつくれますよ♪

▼なかやみわさんのインタビューはこちら
「絵本は遊び心が満載 子どものペースで楽しんで」


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