スペシャルインタビュー

▲歌手として活動する実娘のゆーゆさんと

父がうたが大好きで、幼い私を連れて、カラオケスナックによく行っていたんです。そこで私も一緒に歌ったりして。バス停でバスを待つ間なんかにも、よく歌っていたそうです。

小さい子が振りを付けながら一生懸命歌っていると、まわりの人達が「かわいいね」「上手だね」って褒めてくれるんですよね。それで気をよくして、歌い続けて… それで自然とうたが好きになりました。

私は三姉妹の長女なんですが、妹達も子どもの頃からうたが大好きでした。当時は歌謡曲全盛期で、テレビの歌番組が色々あったんですね。うちは自営業で、両親は夜も仕事で忙しくしていることが多かったんですけど、そんな時は妹達と一緒にテレビを見ながら歌っていました。とても楽しい時間でしたね。

小学3年生の時、通信簿の音楽の欄だけ、何も書かれていないことがあったんです。先生に聞いたら、「いつも大きな声で歌っていて、音楽に対する気持ちは5なんだけど、音程がとれてないんだよね」って言われて。自分はうたがうまいと思っていたので、私って音痴だったんだ！と知って、ショックでしたね。

それで、うたがうまくなりたくて、地元放送局の児童合唱団の入団試験を受けたんです。300人受けて合格するのは10人程度という難関でしたが、課題曲をとにかく歌い込んで臨んで、なんとか合格することができました。

後で先生に「私、どうでしたか？」って聞いてみたら、「音は外れてたけど、他の子よりも大きな声で堂々と歌ってたから」と言われました。気持ちが伝わったんでしょうね。その児童合唱団で、発声練習や腹式呼吸など色々教わって… 歌手としての基礎はそこで身につけました。