今回は、『ピヨピヨスーパーマーケット』や「ペンギンきょうだい」シリーズなどの絵本でおなじみの絵本作家・工藤ノリコさんがご登場。子ども時代の思い出や人気作の制作エピソードなど、たっぷりとお話しいただきました。子どもだけでなく大人の心をも魅了する楽しい絵本の数々は、どのようにして生まれたのでしょうか? 4週連続でお届けします。
1970年、神奈川県生まれ。女子美術短期大学卒業。絵本作家、漫画家。主な絵本作品に「センシュちゃんとウオットちゃん」シリーズ(小学館)、「ピヨピヨ」シリーズ(佼成出版社)、「ペンギンきょうだい」シリーズ(ブロンズ新社)、「ノラネコぐんだん」シリーズ(白泉社)、漫画作品に「ワンワンちゃん」シリーズ(白泉社)などがある。
オフィシャルWEBサイト「buch(ブーフ)」 http://www.buch.jp/
▲作家デビュー15周年を記念して昨秋出版された、工藤ノリコさん初の作品集『工藤ノリコBOOK』(玄光社)
子どもの頃は、通っていた幼稚園が絵本に熱心なところだったのと、母が本好きだったこともあって、絵本を読む機会はわりと多かったですね。
幼稚園が薦める絵本も母が買ってきてくれる絵本も海外のものが多くて、『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』や『どろんこハリー』など、よく読んだ記憶があります。『さむがりやのサンタ』や『ひとまねこざる』も大好きでしたね。
自分で選んだのではなく、与えられていただけですが、子ども時代にいい絵本とたくさん出会えたことは、絵本作家としての私の原点になっているように思います。小さい頃から絵を描くこともお話をつくることも好きで、よくつくっていました。
一時はイラストレーターを目指したこともあったんですけど、絵とお話で表現する方が自分には向いていると思うようになって…絵本作家って、絵本の中の世界を全部、自分で構築できるんですよね。それが何よりの魅力で、そういう仕事ができて幸せだなと思っています。
ミーテでは、スペシャルインタビューの他にも、子育てに絵本を取り入れている先輩ママ・パパのお声もたくさんご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
工藤ノリコさんのインタビューはまだまだ続きます。
私には弟がふたりいて、寝る前には母が私と弟達に読み聞かせをしてくれていたんです。結構大きくなってからも続けてくれてたんじゃないかな。
小さい頃は絵本を読んでもらったんでしょうけど、小学校低学年くらいからは、キャプテン・クックの冒険のお話とか、シリーズの冒険ものを毎晩少しずつ読んでくれていました。どこそこの島に行って、土地の人に取り囲まれたところで今日はおしまい、続きは次の日…という感じで、すごく楽しかったですね。
母が冒険ものばかり選んでくる人だったので、私も自然と冒険ものが好きになりました。読んでもらいながら、空想の世界で冒険や探検を楽しんでいたんでしょうね。当時読んでもらっていたお気に入りの本の数々は、今も大好きで時折読み返しています。
工藤ノリコさんのインタビューはまだまだ続きます。