今回は、NHK Eテレ『みいつけた!』のオフロスキー役で人気を集める小林顕作さんがご登場。俳優、演出家、脚本家など、マルチに活動されている小林さんは、私生活では二人のお子さんのパパ。子ども時代の思い出や子育てについて、絵本の読み聞かせ公演のことなど、たっぷりとお話しいただきました。4週連続でお届けします。
1971年、東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業。俳優、声優、演出家、脚本家、ダンサー。「宇宙レコード」作・演出・出演の他、ダンスカンパニー「コンドルズ」でコント部門の脚本を担当。NHK Eテレ『みいつけた!』のオフロスキー役で人気を集める。作詞・作曲も行い、フォークライブも定期的に開催中。絵本の読み聞かせ公演なども積極的に行っている。
8年ほど前、ダンスカンパニー「コンドルズ」と書店との企画で、絵本の読み聞かせをする機会があったんですね。当時、男性で読み聞かせをやってる人はあまりいなかったんですけど、やってみたら結構面白いし、人がやってないことをやりたいタイプなんで、それなら続けてみようかなって。今も年に10回くらい、全国各地で絵本の読み聞かせ公演をやっています。
色んな絵本を読むんですけど、つかみで確実にウケるのは、『だるまさんが』や『いちごです』みたいなシンプルな絵本。大きな声で元気に読むだけで、会場は大爆笑です。あとは、思っていることと反対のことばかり言う男の子が主人公の『こわくない こわくない』とか、ぼっさぼさのたてがみのライオンが登場する『とこやにいったライオン』もすごく反応がいいですね。
あとは、声色を変えたりとか。『ぐりとぐら』のぐらを思いっきり老けた声で演じたり、『三びきのやぎのがらがらどん』の2番目のやぎをイケメン風に演じたり…『ほげちゃん』を読む時は、ほげちゃんが怒り出すシーンを徹底的におぞましく演じます。作者のやぎたみこさんも見に来てくれたんですけど、「あんなに怖いほげちゃんは初めて」って言われました(笑)
ミーテでは、スペシャルインタビューの他にも、子育てに絵本を取り入れている先輩ママ・パパのお声もたくさんご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
小林顕作さんのインタビューはまだまだ続きます。
▲「やさしさ」をテーマにした名作『花さき山』(作:斎藤隆介、絵:滝平二郎、岩崎書店)
僕は基本的に笑いをほしがるタイプの人間なので、ウケるとやっぱりうれしいですね。子どもの情操教育のためとか、そんな大仰なことを目的にやってるわけじゃない。芝居やダンスの舞台もそうですけど、ライブでやるのが好きなんです。そこにいるお客さんたちとリアルに対話できるのが、何よりの魅力ですね。
とは言え、面白きゃいいってわけでもなくて、品も大事にしたい。だから読み聞かせ公演の最後はいつも、滝平二郎さんの『花さき山』を読むんです。こういうのも忘れんなよってことで。
僕は毎月フォークライブをやってるんですけど、そこでの収入の半分を、東日本大震災の被災地の保育園めぐりにあてています。去年の年末は釜石の保育園に行って、無償で絵本のプレゼントと読み聞かせをやってきました。絵本の読み聞かせ公演と被災地の保育園めぐりは、今後もライフワークとして続けていきたいですね。
小林顕作さんのインタビューはまだまだ続きます。