みんなの推し絵本!

vol.53 声優・かかずゆみさんの推し絵本

vol.53 声優・かかずゆみさんの推し絵本

かかずゆみさん

vol.53 声優・かかずゆみさんの推し絵本

思い出の一冊、大好きな一冊、渾身の一冊など、とっておきの“推し絵本”を紹介してもらうインタビュー「みんなの推し絵本!」。今回は、国民的アニメ「ドラえもん」に源静香の声で出演中の声優・かかずゆみさんにご登場いただきます。子育ての中で楽しんできた絵本や、ライフワークとして続けている絵本の読み聞かせ活動、作家として手がけた絵本の制作エピソードなどを伺いました。

読み聞かせ会で絵本の力を実感

子どもの頃は、親が月刊絵本「こどものとも」を購読してくれていたりもして、気づけば近くに絵本がありました。とくに好きだったのは、安野光雅さんの『ふしぎなえ』。とにかく不思議で面白くて、上から眺めたり下から覗き込んだりして楽しんでいましたね。絵本ではありませんが、親が毎晩少しずつ読んでくれていた『赤毛のアン』も、大好きな一冊です。

息子ふたりの子育て中はたくさん絵本を読みました。『なわとびしましょ』は、子どもが保育園でなわとびをやるようになったときに出合った絵本です。長縄にいろんな人が入ってきて、「ペッタンペッタン」とリズミカルに跳んでいくのですが、驚きのラストが待っていて。衝撃じゃなくて“笑”撃を子どもたちと共有できた、思い出の絵本です。

下の子が2歳の頃、声優の先輩が開催する読み聞かせ会に、初めて子連れで参加しました。仕事と子育ての両立に疲弊してしまっていた時期で、そのとき読んでもらった『おまえうまそうだな』が本当に心に沁みて…。絵本と子どもたちの笑顔、その場の和やかな空気に、凝り固まった心がじんわりとほぐれていきました。絵本の力ってすごい!と感動したのを今もよく覚えています。

その後は私も読み手となって、読み聞かせの活動を始めました。読み聞かせの時間は私にとって、心からリフレッシュできる貴重なひとときです。目の前で無邪気に笑う子どもたちから、いつもたくさんのエネルギーをもらっていて。今後も長く続けていきたいと思っています。

絵本を開くと、思い出がよみがえってくる

絵本は小さな子どものためのものと思われがちですが、私は息子たちが大きくなってからも、「今度読み聞かせ会でこの本を読むから、聞いてくれない?」と言って、よく聞いてもらっていたんです。「どう?面白い?」と聞いてみたり、一緒に笑ったりして、楽しい時間を過ごすことができました。

縁あって、谷川俊太郎さんとtupera tuperaさんの絵本『これはすいへいせん』の公式読み聞かせ動画に出たことがあるのですが、この絵本はわが家でも子どもたちと読み合って楽しんでいました。ページをめくるたびに文章がどんどん長くなっていく“つみあげうた”の絵本で、子どもたちと順番に、一気にどこまで読めるか挑戦するのが楽しかったです。

大人の心にぐっと来る絵本というのも、たくさんありますよね。私が大好きなのは『星空キャンプ』です。村上康成さんの自然の描写が本当にすばらしくて。私自身、キャンプが好きでよく行っていたこともあって、この絵本を開くと、キャンプの記憶がよみがえってくるんです。そよぐ風や川の流れ、鳥の声、星空…キャンプのときに感じた空気まで含めて、忘れたくない思い出をたくさん思い起こさせてくれる絵本です。

こんな風に自分の経験と重ねてじっくり味わえる絵本に出合えたときは、すごくうれしいですね。大人ならではの絵本の楽しみ方ですが、そんな大切な絵本が私には他にも何冊もあります。

赤ちゃんとたっぷり触れ合える絵本

『しーしずかに』は、私の初めての絵本です。2022年に出たので、制作時はコロナ禍真っ只中。読み聞かせ会もなくなり、仕事も少し制限され、外出もしにくいという時期に、自分の中で行き場を失ったエネルギーを絵本の創作に注ぎました。

読み聞かせ活動を10年以上続けてきて、こんな絵本があったらいいなというアイデアもいろいろと生まれてきた時期でした。ベビーマッサージを学んでいたこともあって、0歳から楽しめる、触れ合いの要素がたっぷりの絵本にしています。タイトルには、私が声優として長年演じている代表的キャラクターの名前を忍ばせているんですよ。市原淳さんが可愛らしい絵を描いてくださいました。

2作目の『このドアあけたら』も、赤ちゃんから楽しめる絵本です。私は昔からドアが大好きで、ドアがあると開けたくなっちゃう子どもだったんです(笑)。ドアの先には何があるのかな?と、ドキドキワクワクしながら開けるのが好きだったんですよね。

『このドアあけたら』の表紙のドアも、藤本ともひこさんがとても親しみのあるピンクで仕上げてくれました。遊び心満載の絵なので、隅々まで見て楽しんでもらえたらうれしいです。

最初のドアを開けると「ごはんちゅう」だったり、次のドアを開けると「そうじちゅう」だったり、「〇〇ちゅう」をくり返す展開なのですが、赤ちゃんをひざの上に乗せて、触れ合いながら読んでいただけたらなと。最後はぜひ愛情たっぷりで包み込んであげてください。

子どもたちと絵本を楽しんだ日々は、今振り返ると一瞬ですが、心の中にとても色濃く残っています。私のひざに長男、長男のひざに次男が座って、乗り物の絵本を読みながらゆらゆら揺れたりして楽しんでいたなぁと、懐かしく思い出します。子どもたちが覚えているかはわかりませんが、どこか心の奥底にあたたかな思い出として、少しでも絵本の記憶が残っていたらうれしいですね。

ミーテ プレゼント情報

このドアあけたら

インタビューの中でご紹介した絵本『このドアあけたら』をミーテ会員3名さまに抽選でプレゼントします。

※ミーテ会員登録がまだの方は、登録後、ご応募ください。会員登録はこちら

応募ページへ→

応募ページへ→

応募期間
9月29日(火)~10月12日(月)

プロフィール

かかずゆみさん

かかず ゆみ

埼玉県生まれ。1996年、「機動新世紀ガンダムX」サラ・タイレル役で声優デビュー。「ドラえもん」源静香役をはじめ、「それいけ!アンパンマン」「ヒカルの碁」「ONE PIECE」「名探偵コナン」など出演多数。メディアや各地で行う対面の読み聞かせ活動も継続中。ベビーマッサージタッチケアセラピストの資格をもつ。絵本に『しーしずかに』(絵・市原淳、金の星社)、『このドアあけたら』(絵・藤本ともひこ、小学館)がある。


ページトップへ