みんなの推し絵本！

vol.27 安めぐみさんの推し絵本

vol.27 安めぐみさんの推し絵本

思い出の一冊、大好きな一冊、渾身の一冊など、とっておきの“推し絵本”を紹介してもらうインタビュー「みんなの推し絵本！」。今回は9歳と0歳5か月の二女のママでもある、タレントの安めぐみさんにご登場いただきます。

読み聞かせをがんばったおかげで、長女は絵本好きに

私自身が子どもの頃からたくさんの絵本を読んでもらってきたので、子どもにもたくさん読んであげたいなと思っていました。それに、言葉を話せるようになる前でもリアクションがあるし、聞いている様子はかわいいしで、どんどん読みたくなりました。子どもも大人も同じで、本をいっぱい読んだ方が、視野が広くなったり、心が豊かになったりと学ぶことも多いので、絵本を好きになってほしいなと思ってきました。

『だるまさんが』のシリーズは、長女が赤ちゃんの頃に読んでいました。もう箱も本もボロボロです。読むというより、だるまさんの動きを一緒にやった感じですね。だるまさんが「どてっ」というところで実際に倒れて見せたり、「ぷしゅー」で小さくなってみたり、「ぷっ」はちょっとできないので口で言ってましたけれど(笑)。また「びろーん」のように実際にはできないことを、娘なりに考えて体を伸ばして表現していたのは面白いなぁと思いました。これは何回読んでも飽きなかったんですよね。子どもの心をつかむ何かがあるんだなと思います。

読み聞かせ方は、聞き入ってくれるように声色を工夫していろいろな役になり切ってみたり、オーバーアクションを取ったり、最初ということもあってすごくがんばったんですよね。ある時、疲れていたのでさらさらっと読んだら、「いつもの読み方で！」と言われて、それから手が抜けなくなっちゃいました(笑)。がんばりすぎかなと後悔することもありましたけれど、長女は読み聞かせしてもらうのを本当に楽しみにしてくれたので、その甲斐はあったのかなと思っています。

笑顔ややさしさの連鎖で、幸せになれる絵本

幼稚園の頃によく読んでいたのは『どうぞのいす』です。うさぎさんが作った「どうぞのいす」に次々と動物が来て、いすに置いてあったものを食べて、でも申し訳ないから代わりの何かを置いて…という、やさしさの連鎖のお話ですよね。長女は「あとのひとにおきのどく」というセリフが気になったらしく、言葉の意味を聞いてきたこともありましたし、「あとのひとにおきのどく」とたどたどしく読んでいたのがかわいかったなぁという思い出の絵本です。

何かしていただいたらやさしさで返す。やさしさも、笑顔も、連鎖していくんだなと改めて考えさせられました。子どものために読みながら、大人も読んでいてハッとさせられるところが絵本にはあると思います。人として大切なことが書いてあることが多いなぁと。そんな風に自分もその世界を楽しむ気持ちでいると、読み聞かせも続けやすいのではと思います。

絵本は、いただいたり買ったりして、以前はたくさんありました。今はだいぶ人にあげてしまって、本棚は伝記や地図などお勉強系のものが占めています。ただ、長女が気に入っていた絵本をいくつか、何の気なしに取ってあったんです。これから次女に読んであげられるので、よかったなぁと思っています。すでにぼろぼろですが、大切に読みたいですね。

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