イチ押し絵本情報

五感で春を感じさせたい!(絵本子育て相談室 Vol.428)

2023年3月3日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 五感で春を感じさせたい!

<今回のご相談>
2歳5か月の女の子のママです。先日、ちょっと足をのばしたところにある自然豊かな公園に行きました。そこでツクシを見つけたので、佃煮にして食べるところを見せたら大盛り上がり。それ以来、公園で雑草を見つけては食べられるのか聞いてきます(苦笑)そんな風に、様々な形で春を感じさせてあげられたらいいなと思っているので、参考になりそうな絵本を教えてください。

 春の訪れを、様々な形で楽しむ絵本

娘さん、すてきな経験をしましたね~!ツクシはちょっと苦いですけれど、そこがまた春の野の味ですよね。五感で春を感じられるような絵本を探してみましたので、ご紹介しますね。

まずは視覚から。『はるがきた』は、春がなかなか来ないとしびれを切らした子どもが、町中にペンキで絵を描いて春っぽい雰囲気にしちゃうお話。モノクロの線の上から塗られた黄色や緑、水色が明るく、見るからに春を感じさせてくれます。

聴覚は、やっぱり『ぽとんぽとんは なんのおと』でしょうか。冬ごもりの穴の中のこぐまが聞く音で、外の世界が冬から少しずつ春になっていくのがわかるという名作です。

触覚では、『てんじつきさわるえほん 音にさわる:はるなつあきふゆをたのしむ「手」』。季節を手で触って感じるというユニークな絵本です。「桜はかたくてやわらかい」など独特の感性で文章が書かれていて、実際に触りたくなること請け合いです。また『ほんとさいこうの日』を読んだら、ぽかぽかの日差し、水の冷たさなどに目を向けられるかもしれません。

味覚からは、せっかく娘さんがツクシを楽しんだようなので、『つくし』。また『いちご』も、リアルな絵もあいまって本当に食べたくなっちゃいますよね。

最後に嗅覚は、『おねぼうさんはだあれ?』はいかがでしょうか?ウサギが森の友だちに春の訪れを花と共に告げてまわるお話で、寝ている動物たちはシロツメクサやスミレなどの香りで目を覚まします。娘さんと一緒にお散歩したら、この絵本に登場する花にも出合えそう。その時には春の香りを感じてみてはいかがでしょうか。

様々な形で春を味わう絵本をご紹介しました。気になる絵本があれば、ぜひ読んでみてくださいね。

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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