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教えて! 絵本作家さん(28) 絵本は楽しいだけじゃダメ?(絵本子育て相談室 Vol.420)

2023年1月6日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(28) 絵本は楽しいだけじゃダメ?

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは、「絵本は楽しいだけじゃダメ?」。「ピヨピヨ」シリーズや「ペンギンきょうだい」シリーズなどでおなじみの絵本作家・工藤ノリコさんのインタビューをのぞいてみましょう。

 絵本は子どもの幸せな時間のためにある

絵本を読んで親子で大笑い! すごく幸せな時間ですし、子どもも楽しい絵本が大好き。でもふと、絵本で文字や数字に親しませる、生活習慣を身につけさせるなどの、お勉強要素や教訓を含んだ絵本を読ませるべきかな…という思いにかられる方が少なくないようです。

「ピヨピヨ」シリーズでもおなじみの工藤ノリコさんは、「私のつくる絵本はどれもエンターテイメントのためのもので、特にメッセージや教訓めいたものは込めていません」と、ミーテスペシャルインタビューで明かしています。

その理由は、絵本は「読んでただただ笑う、それだけで十分価値がある」とのこと。ご自身も子どもの頃、シリーズの冒険ものなどを毎晩少しずつ読んでもらいながら、空想を広げて楽しんでいたそう。そんな経験から、「お母さんやお父さんと一緒に読んで笑ったり、ドキドキワクワクしたり…絵本はそういう幸せな時間のためにあるんじゃないか」とおっしゃいます。

もちろん、教育的な要素や成長するうえで大切なことを楽しみながら学べるというのも絵本のいい面。それと同じように、純粋に親子で楽しい時間を共有できるのも絵本の大きな魅力。「ただ楽しいだけだった…」ではなく、「親子で一緒に楽しい時間を過ごした!」という前向きな価値があるとおっしゃっているのではないでしょうか。

おすすめの一冊は、こちらも大人気シリーズの最新刊『ノラネコぐんだん うみのたび』。憧れの豪華客船を舞台に、またノラネコぐんだんがどんな事件を巻き起こすのか…。想像しただけでニンマリ笑いが浮かんでしまいますよね。

他にも、岡田よしたかさん『ちくわのわーさん』などのナンセンス食べ物絵本シリーズや、シゲタサヤカさん『まないたに りょうりを あげないこと』なども、子どもも大人も一緒になって笑って楽しめる絵本ですよ。

▼工藤ノリコさんのインタビューはこちら
「子ども時代の記憶も日々の暮らしも、すべてが絵本につながっていく」

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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