毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、さとうわきこさんの人気シリーズ「ばばばあちゃんの絵本」の一冊、『ばばばあちゃんのアイス・パーティ』。1995年に月刊科学絵本「かがくのとも」より刊行され、1998年に「かがくのとも傑作集」としてハードカバー化された人気作です。
今日はこの夏一番の暑さ。何か涼しくなる方法はないかと考えたばばばあちゃんは、氷のお菓子をつくってアイス・パーティをしよう、とみんなに提案します。ジュースやお菓子、くだものに、ミニカー…!? 何でも好きなものを凍らせてみよう。冷凍庫に入れて凍らせたら、どうなるのかな? ばばばあちゃんのアイデアが冴える楽しいお話。
ばばばあちゃんと一緒に、冷たい氷のお菓子をつくって遊ぶ科学絵本です。特別な道具や材料は必要なく、家にあるもの、身近なものを使って実践できるのがうれしいポイント。読み終わったらさっそくやってみたくなることでしょう。
凍らせるものは、子ども達がそれぞれ家から持参するのですが、ジュースやくだものあたりは間違いなくおいしくなるとして、それ以外にもどんぐりやまつぼっくり、ミニカーなど、想定外のものがたくさん登場します。
「お茶にメロンゼリーとババロアを混ぜてみたらどうかな」なんて言っている子もいて、いやいや、それぞれそのまま食べるか、混ぜずに凍らせた方がいいのでは…?とつっこみたくなりますが、ばばばあちゃんは「そいつは面白いねぇ」と返します。子どもの好奇心の赴くまま、自由にやりたいことをやらせるというばばばあちゃんの姿勢、見習いたいものですね。
後半、見開きで描かれたアイス・パーティのテーブルの華やかなこと! 思い通りにできるものだけでなく、うまくいかないものもあるかもしれませんが、それも含めて子ども達には、とてもいい体験になるはずです。ラストもばばばあちゃんらしく、自由気ままに。暑い夏にぴったりの、読んだら即実践したくなる絵本です。
<ミーテ会員さんのお声>
「今日は11時からアイス・パーティね~!!」
娘は朝からはりきっていました。『ばばばあちゃんのアイス・パーティ』の絵本を読んで、やってみることにしたのです。昨日のうちに、庭のお花を摘んで、お花氷をつくっておいたり、果物やジュースの氷をつくっておきました。
そしていよいよアイス・パーティ(^^) 昨日から何度も冷凍庫を覗いて、どうなったか気にしてた娘。カチカチの果物やお花氷を見てとってもうれしそう!「お口の中も手も冷たいよ~」と言いながら、果物やジュースの氷をたくさん食べていました。「シャリシャリってなったね~」と、凍ることによって変わった食感も楽しめたようです♪ 暑い日のアイス・パーティは最高~~☆ (3歳9か月と1歳4か月の女の子のママ)
ばばばあちゃんのシリーズのうち、1作目の『いそがしいよる』や、『すいかのたね』、『やまのぼり』などは、月刊「こどものとも」から生まれたお話の絵本ですが、今回ご紹介した『ばばばあちゃんのアイス・パーティ』をはじめとした料理の本は、月刊「かがくのとも」から生まれた科学絵本です。
『ばばばあちゃんの なんでも おこのみやき』や『ばばばあちゃんのなぞなぞりょうりえほん むしぱんのまき』などもありますので、チェックしてみてくださいね。
▼さとうわきこさんのインタビューはこちら
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