毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、征矢清さんの文、ふくしまあきえさんの絵による『ぱん だいすき』。2001年に「こどものとも0.1.2.」の一冊として刊行され、2007年にハードカバー化された人気作です。
パン屋さんの中はパンがいっぱい。いい匂いも漂ってきます。ぱん ぱん ぱん。これもこれも、おいしそう。大きな食パン、クロワッサン、長いフランスパンに、あんぱんひとつ、おまけにさくらんぼのパンも買いましょう。おうちに帰って、いただきまーす。
パン屋さんに行ってパンを買い、家に帰って食べる。ストーリーはいたってシンプルですが、シンプルだからこその味わいがある絵本です。
表紙や最初の見開きで、棚に並んだたくさんのパンが描かれています。ページいっぱいに描かれたパンからは、焼きたての香りまで漂ってきそうです。その後はカレーパンやバターロール、メロンパン、チョココロネなど、おいしそうなパンが続々と登場。やさしいタッチでリアルに表現されたパンは、思わず手を伸ばしたくなる魅力にあふれています。
「ぱん ぱん ぱん」「これもこれも、これもこれも」といった、小さな子どもの心をぐっと掴むフレーズを生み出したのは、福音館書店の編集者で、「こどものとも0.1.2.」の創刊メンバーでもあった征矢清さん。ただ絵本を見るだけでなく、パンを食べるマネをしたり、お買い物ごっこをしたり…といった遊びに自然と発展していくのも、この絵本の魅力のひとつです。
<ミーテ会員さんのお声>
おいしそうなパンのページでは、どれがいいか一緒に選んだり、ママやパパのパンを選んでくれたりしていました。読み終えてもまたもう一回!のエンドレス。大のお気に入りです。(1歳6か月の女の子のママ)
「こどものとも0.1.2.」71号として刊行された時は、お母さんと女の子が手をつないでパン屋さんに入ろうとしている絵が表紙となっていました。パン屋さんに行った時の気分で楽しみましょう。
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