イチ押し絵本情報

夏みかんの上の「みどりのほし」って?(新刊絵本のご紹介 Vol.296)

2020年8月3日

毎週月曜日は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!

 夏みかんの上の「みどりのほし」って?

林木林さんの文、長谷川義文さんの絵による新作『みどりのほし』が出版されました(本体1500円+税、童心社)。2011年「こどもの詩 周南賞」作詩部門優秀賞の詩「みどりのほし」をもとにつくられた絵本です。

見開き

夏みかんのてっぺんに“みどりのほし”を見つけた男の子。「もっとあるかなぁ」と畑に行ってみると、トマト、ピーマン、ししとう、みんな、ほしのかんむり、かぶってる。みどりのほしで生まれたしるし! たくさんほしを見つけた男の子は、草の上で大の字になって友だちと手をつなぐ。みんな、ほしの子ども…。

果物や野菜のヘタを“みどりのほし”と表現する、林木林さんの詩人としての瑞々しい感性と、長谷川義史さんの伸びやかな絵が魅力的な一冊。いくつもの小さな星々が、命の輝きを感じさせます。

<作者(文)・林木林さんからのコメント>
私たちの日常にはいろんな緑の星がまたたいています。人知れずそこにある小さくてさりげない緑の星たち。そのひとつひとつが、緑の地球を輝かせているかけがえのない光ではないでしょうか。

『みどりのほし』は、そんな星たちの存在に思いをはせながらつくりました。ページをめくるたびに、緑の中を歩いているような、気持ちのよいひとときが訪れましたらうれしいです。ぜひ、ゆったりと心を大の字にして、絵本を広げてみてくださいね。

<作者(絵)・長谷川義史さんからのコメント>
この地球(ほし)には、たくさんのものが共存しています。自然の中にある形はとてもかわいくって、それを見逃していることもきっとある。家の中や冷蔵庫の中にも、星があるかもしれません。この絵本を読んだあと、ぜひ、身近なところからいろいろなことを発見して楽しんでみてください。

巻末には、絵本のもとになった童謡詩「みどりのほし」が、谷川賢作さん作曲の楽譜とともに紹介されています。うたは絵本『みどりのほし』紹介動画の最後の方で聴くことができますよ♪

▼絵本『みどりのほし』紹介動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=g_GwcQ8x2ng

▼林木林さんのインタビューはこちら
「親子一緒に言葉で遊ぶ 輝かしいひととき」

▼長谷川義史さんのインタビューはこちら
「絵本に自然とにじみでる それまでの生き方」


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