毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、なかのひろたかさんの絵本『およぐ』。1978年に月刊「かがくのとも」の一冊として刊行され、1981年に「かがくのとも傑作集」としてハードカバー化されたロングセラーです。
犬も猫も、いぬかき泳ぎをします。どうして泳げるかと言うと、それは体が水に浮くから。動物も人間も体の中に浮き袋をもっていて、ふくらんだ風船が水に浮かぶのと同じように、水に浮くことができるのです。では、プールで練習してみましょう。まずは水に顔をつけて…。
水泳の基本を科学的なアプローチを交えながら紹介する絵本です。最初は体が水に浮くしくみから。いきなりプールで泳ぎ方を教えるのではなく、まずはお風呂で体が浮くか試してみよう、という提案から始まります。
なるほど、これならプールでも大丈夫かも、と感じたところで次のステップへ。プールに入って歩いたり走ったり、お友だちと水のかけっこをしたり。洗面器を使って、水の中で息を吐く練習もしたら、今度は“けのび”に挑戦です。
バタ足ができるまでで終わりなので、すでに泳げる子向きではなく、これから水泳に挑戦する子向き。「プール、ちょっと不安だな…」と感じている子を勇気づけてくれる一冊です。
<ミーテ会員さんのお声>
娘とプールに行ったときのこと。いつもはアームヘルパーをつけて、ひとりでいぬかきをしているのだけれど、その日はアームヘルパーを持っていくのを忘れてしまった!
でも少し前に読んだ『およぐ』を思い出して、挑戦してみることに。ビート板は使いましたが、顔をつけてバタ足ができちゃった! ママにビート板とおなかを支えられながらだけど、よくやった! ママ感動!!『およぐ』の絵本さまさまです。(4歳6か月の女の子のママ)
力強いタッチで、水泳に挑戦する男の子の姿を描いたのは、『ぞうくんのさんぽ』でおなじみの、なかのひろたかさん。絵の雰囲気は違いますが、どちらも水の面白さが描かれています。
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