毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介する絵本は、駒形克己さんによる『ごぶごぶ ごぼごぼ』。1997年に月刊誌「こどものとも0.1.2.」に掲載され、1999年に出版されたロングセラーです。
「ぷーん」「ぷく」「ぷく ぷく ぷく ぷくん」。ひとつの小さな丸が飛び出したかと思うと、増えたり大きくなったり。「ごぶ ごぶ」「ごぼ ごぼ」。あれ? 形が変わった? ここは水の中かな?
NPOブックスタートによって、2016・2017年度の「ブックスタート赤ちゃん絵本」にも選ばれた、ファーストブックの定番絵本です。
配置の妙と共に、ことばの果たす役割も大きいでしょう。「音は、時には言葉以上にその表現を豊かにします」とは、「こどものとも0.1.2.」掲載の際の駒形さんのことばです。水を思わせる多彩なオノマトペが、絵本を読む人の声によって、抑揚やリズムをつけられ、息が吹き込まれます。その音が絵と一体となって、赤ちゃんの想像力を刺激するのです。
また、すべてのページに小さな穴が空いているのも、赤ちゃん達がこの絵本が大好きな理由のひとつ。ページをめくると違う色が現れるのに驚いたり、指を出し入れしてみたり、穴に指を入れれば自分でページがめくれることを発見したり。そうやって不思議な音と動きの絵本の中に自分も参加して、絵本を体感していくのです。
<ミーテ会員さんのお声>
息子のお気に入り『ごぶごぶ ごぼごぼ』、今日も読みました。1ページ目から絵本のくりぬき部分にご執心で、指をいれてパタパタ。ページを自分でめくろうとするので、ちょっとページの端をあげて手助けしてあげます。たまにページの反対側から私が指を入れると指をキュッとつかんできたり、目をくっつけて「ばあ」と覗いてみると、息子も頭を近づけてきたり。反応が返ってくるのが楽しいひと時でした♪ (1歳2か月の男の子のママ)
駒形さんの娘さんが赤ちゃんの時に生まれた『ごぶごぶ ごぼごぼ』。昨年には、その娘さんの子ども、駒形さんにとっては初孫と一緒に制作したという『ぎゅ ぎゅ ぎゅ――』が出版されました。こちらも赤ちゃんが大好きな要素がぎゅっと詰まった一冊ですよ。
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