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飯野和好さんの絵本『ふようどのふよこちゃん おやまはだいじ』が出版されました(本体1400円+税、理論社)。『ふようどのふよこちゃん』の続編です。
林の落ち葉の下で、ゆっくり育ったできたての土「腐葉土」のふよこちゃん。ふよこちゃんは、里山の林で、たくさんの家族に囲まれのんびり暮らしています。今日はおじいちゃんのお供で、山の奥へ。山の守り神のオオサンショウウオさんとおじいちゃんは、山が弱っているようだと話し合っています…。
おっとりのんびりしたふよこちゃんの視点で語られる、里山の自然の物語。読み終わった後、新鮮な空気を吸ったように、胸が晴ればれしますよ。
<作者・飯野和好さんからのコメント>
雑木林や土手に行くと、よくそこの腐葉土を両手にすくって香りを嗅ぎます。本当に香ばしい大地の香りが鼻から全身に沁み込むように広がり、生きている実感がします。ある日、すくった両手の中の腐葉土の丸い固まりが、何だか女の子の顔に見えて、「そうだ、この腐葉土の絵本を作ろう!」と思い立ち、出来たのが『ふようどのふよこちゃん』の物語です。こどもの頃、山間で育った私は、どうしても土の香りが好きなのです。
あの頃は、山道や農道の脇にコンコンと湧いていた美味しい涼やかな泉がありました。通りかかった人は、手を洗い、すくって飲み、ほっとひと休みをした泉の大切さ。山の生き物たちの神秘さと大きさ。人の生活とすぐ近くにある大きな山の恵みや知恵などを、ふよこちゃんを通して知ってもらいたいなぁと思いを巡らすのです。
最初は「腐葉土の女の子?」と思っていても、次第にそのピュアな愛らしさに、かわいくてしょうがなく見えてくるから不思議。きっと、ふよこちゃんのいる里山の自然に触れに出かけたくなるはず!
▼飯野和好さんのインタビューはこちら
「絵本はまるで短編映画のようなもの」
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