毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、ヨシタケシンスケさんの『りんごかもしれない』。2013年に出版された比較的新しい絵本ですが、初版からわずか4年ですでに56刷37万部と、絵本としては異例のスピードで版を重ねている人気作です。
学校から帰ってくると、テーブルの上にりんごがおいてあった。「…でも…もしかしたら、これはりんごじゃないのかもしれない」と、りんごに対して疑問をもつことから妄想がスタート。大きなサクランボの一部なのかもしれないし、中はメカがぎっしりなのかもしれない。実は、宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない。妄想はどんどん広がって…。
何の変哲もないりんごを「りんごじゃないのかも…」と疑うことで、次から次へと広がっていくユニークな発想。見方を変えるだけで、これほどまでに面白がることができるのかと驚かされます。子どもと一緒に笑える楽しい絵本でありながら、それでいて哲学的な要素も含む、奥深い一冊です。
イラストレーターとして活躍していたヨシタケシンスケさんにとって、『りんごかもしれない』は絵本作家としてのデビュー作ですが、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第4回リブロ絵本大賞第2位など、絵本賞を多数受賞し、一気に注目の絵本作家となりました。
<ミーテ会員さんのお声>
結構ぎゅっと詰まった内容なので、一気にすべて読み聞かせするのはちょっと大変だったりもしますが、息子が気に入っているページを重点的に見るようにしています。お気に入りは、りんごがいろんなカツラをかぶっているページと、あいうえお表みたいなページ。「僕はこれ! お母さんは?」と指さしながら楽しんでいます。(3歳8か月の男の子のママ)
『りんごかもしれない』は「発想えほん」としてシリーズ化。続編に『ぼくのニセモノをつくるには』と『このあと どうしちゃおう』があります。こちらの2冊も、ユーモアと柔軟な発想力で、視点を変えて考えてみることの面白さを教えてくれますよ。
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