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教えて! 絵本作家さん(57)絵本をどうやって選ぶ?(絵本子育て相談室 Vol.554)

2025年8月15日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 教えて! 絵本作家さん(57)絵本をどうやって選ぶ?

ミーテ会員の皆さんからの相談が多いテーマについて、絵本作家さんのインタビューから抜粋してお答えします。今回のテーマは、「絵本をどうやって選ぶ?」。『たいようオルガン』『きょうはそらにまるいつき』などの作品でおなじみ、絵本作家・荒井良二さんのインタビューをのぞいてみましょう。

 子どものためと同時に、自分のためにも絵本を選んでみて

図書館でも書店でも、たくさんのロングセラーにたくさんの新刊絵本が並んでいて、一体どの絵本を選べばいいのやら…と悩むママ・パパ、たくさんいることでしょう。そんなとき、絵本をつくる側の絵本作家さんからのアドバイスは、大いに参考になるはず。

児童文学界のノーベル賞「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」受賞者でもある荒井良二さんは、「子どものために選ぶっていうのも必要だけど、それだけじゃなくて、自分にとって気になる絵本も選ぶといい」とミーテカフェインタビューの中でおっしゃっています。

デビュー作『ユックリとジョジョニ』をはじめ、子ども向け、大人向け、などと対象年齢を限定しない絵本を制作されている荒井さんらしい視点の、絵本選びのアドバイスではないでしょうか。ただ大人のためのアドバイスに見えて、「子ども向けかどうかとかあまり考えずに、いろいろ見せるといいかもしれない。その方がおもしろい大人になるんじゃないかな」という、子どもたちの将来への思いにもつながっていることを知ると、実践したくなってきませんか?

例えば、図書館で借りるうちの1、2冊を、自分目線で選んでみたり、自分が子どもの頃に好きだった絵本を子どもに教えてあげるというのもいいでしょう。

荒井さんの絵本は、大人が読んでも子どもが読んでも、それぞれが楽しめるものが多いのでおすすめ。中でも、展覧会「new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった」でも原画が紹介されている『あさになったので まどをあけますよ』は、実際に朝日を浴びたような明るい前向きな気持ちにさせてくれる一冊です。

親自身が気に入った絵本に対して、お子さんはどんな反応をするのか。それもまた楽しみになりそうですね。

▼荒井良二さんのインタビューはこちら
「大人も子どもと一緒に絵本の絵を楽しもう」

(回答:ミーテ編集部・アッコ)


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