イチ押し絵本情報

読み聞かせの時間がたっぷりとれません(絵本子育て相談室 Vol.537)

2025年4月18日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 読み聞かせの時間がたっぷりとれません

<今回のご相談>
3歳1か月の男の子のママです。これまでは毎晩、子どもにリクエストされるままに何冊も絵本を読み聞かせしていたのですが、最近、フルタイムで働き始めたこともあって、読み聞かせの時間がたっぷりとれず、これまでのように何冊も読めなくなってしまいました。働くママたちはどうやって読み聞かせを続けているのでしょうか。

 一冊をじっくり楽しんで、満足感の高い読み聞かせを

フルタイムでのお仕事、毎日お疲れ様です。仕事に家事に育児に…時間がいくらあっても足りませんよね。そんな状況にあっても、お子さんへの読み聞かせを続けたいという気持ちに愛を感じます!

赤ちゃん向けの絵本なら文章も短いので、短時間で何冊も読んだり、同じ絵本を何回も読んだりできたかと思います。でも年齢が上がってくると、文章の少し長いお話の絵本を選ぶようになるため、何冊も読もうとするとそれなりに時間がかかります。今までと同じだけの回数や冊数を読めなくて当然というわけです。

「1日〇回」「1日〇冊」とノルマを決めて絵本の読み聞かせを続けている方もいらっしゃるかと思いますが、楽しく続けたいなら、あまり回数や冊数にこだわりすぎないこと。仕事で疲れていて読めない日があったって大丈夫。その分、今日は読めるぞ!という日にたくさん読んであげましょう。

また、一冊をじっくりと読むことで、より満足感の高い読み聞かせタイムにする、というのもおすすめ。いわむらかずおさん『14ひきのひっこし』をはじめとする14ひきのシリーズや、島田ゆかさんの人気作『バムとケロのにちようび』をはじめとする「バムとケロ」シリーズなど、じっくり見るとあちこちに発見があるような絵本を選ぶと、一冊読むだけでも濃密な時間を過ごすことができるはずです。

『ぼくといっしょに』は、オランダで2000年に発刊され、今なお愛され続けているロングセラーの日本語版。お母さんからおつかいを頼まれた男の子が「ぼくと いっしょに くる?」と読者に呼びかけます。八百屋さんにりんごを買いに行くだけのおつかいなのですが、ドラゴンが住んでいる森を抜けたり、いびきをかいて眠る大男の前をそうっと通ったり、大海原を船で進んだりと、冒険がいっぱい!

絵本の中の男の子と一緒に、想像力を働かせて冒険に出かけてみれば、たった一冊でも満足のいく時間が過ごせることでしょう。

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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