イチ押し絵本情報

春からの園生活が心配です(絵本子育て相談室 Vol.483)

2024年3月29日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします!
スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

 春からの園生活が心配です

<今回のご相談>
3歳1か月の男の子のママです。春から私が仕事復帰するので、息子は保育園に通うことになりました。甘えん坊で、とてもおっとりとした子なので、保育園でお友だちができるか、みんなに置いていかれないか…など、心配で心配でたまりません。入園に向けて、気持ちを落ち着かせてくれるような絵本があれば教えてください。

 絵本で知る、楽しい園生活

春からご入園とのこと、おめでとうございます!新生活は何かと心配も尽きないかと思いますが、絵本の力を借りて、ドキドキソワソワをワクワクに変えていけるといいですね。

まずご紹介したいのはなかやみわさんの人気作「どんぐりむら」シリーズの『どんぐりむらのどんぐりえん』。どんぐりむらの保育園を舞台に、園生活や楽しいイベントの様子を描いた絵本です。こんな楽しそうなところなら、行ってみたいな!と思わせてくれますよ。

お友だちができるか心配なら、『コッコさんのともだち』をどうぞ。引っ込み思案のコッコさんに仲良しの友だちができるまでと、けんかを経てコッコさんがさらに成長し、他の友だちとも遊べるようになるまでの姿が、生き生きとした絵とあたたかな文章で描かれています。ラストには、お友だちとすっかり打ち解けて園生活を楽しんでいるコッコさんの姿が。内気な子だって大丈夫、きっとこうやって少しずつ世界を広げていくのだろう…と、読み聞かせするママやパパの気持ちをも安心させてくれることでしょう。

甘えん坊のわが子が、園でうまくやっていけるか不安なママにぴったりなのが『ずっとママといっしょがいいの!』。カンガルーの親子のお話です。ママのおなかの袋が居心地よくて、ママがどんなに外の世界の楽しさを伝えても、まったく出ていこうとしないカンガルーの子ども。でも最後は、あることがきっかけであっさりとおなかの袋から飛び出していきます。最初の親離れ・子離れの時の気持ちをあたたかく描いた一冊。入園の時期にもぴったりですよ。

『おむかえ』に出てくるこたろうくんは、お母さんのことが大好き。保育園でお母さんとバイバイしなければいけなくて、泣き出してしまいます。うちの子もこんな風に泣いてしまうのかも…と思うと切なくなってしまうかもしれませんが、こたろうくんのがんばる姿をぜひ最後まで見てみてください。そして、お子さんが保育園での一日を終えたら、この絵本のお母さんのように、お子さんをたっぷりほめてあげてくださいね!

(回答:ミーテ編集部・スージー)


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