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贈り物をあげる気持ち、教えたい！(絵本子育て相談室　Vol.480)

2024年3月8日

絵本や読み聞かせにまつわる皆さんからのご質問に、ミーテ編集部の現役子育てママライターが週替わりでお答えします！
☆スージー(元・子供服メーカー勤務)
乗り物大好き、子鉄くんのママ。思い出の絵本は『がたごとがたごと』と『いろいろバス』。
☆アッコ(元・情報紙編集部勤務)
外遊び命、元気印の男の子のママ。ファーストブックは『くっついた』と『やさいさん』。

贈り物をあげる気持ち、教えたい！

＜今回のご相談＞
4歳1か月の女の子のママです。今度ご近所の子が卒園になります。同じバスに乗って一緒の幼稚園に通い、バスを降りてからもそばの公園で遊んできた仲良しさん。その子に卒園の贈り物を、娘からという形であげたいと思っています。ただ、娘はプレゼントを人にあげること自体、初めて。「人に贈り物をしたい」と思うのはどんな時なのか、そんな心の機微を教えてくれるような絵本はありませんか？

贈り物に託した相手を思う気持ちが伝わる絵本

ご近所のお子さんとはとってもいい関係ですね！贈り物をすることで、相手のお子さんにも娘さんの気持ちが伝わるでしょうし、娘さんにとってもいい経験になりますね。贈り物をする時の気持ちが伝わってくる絵本をご紹介しますので、ぜひ役立ててください。

まずは人気シリーズから『ねずみくんのプレゼント』。ねずみくんが「僕の気持ち」とねみちゃんにとっても大きな風船を贈りました。でも少しずつしぼんできてしまって…。最後のサプライズが心憎いですよ♪

『おはなをどうぞ』は、お母さんにあげるためにたくさんの花を摘んだメルシーちゃんが、帰り道に会った動物たちにお花をおすそ分けしてしまい…というお話。花をあげたいという純粋な気持ち、おすそ分けするやさしさ、子どものやさしさを受け止めるお母さんの深い愛情と読みどころがたくさんあって、幸せな気分にしてくれますよ。

プレゼントを贈る楽しみがもらう楽しみにつながる、『プレゼント、あけてみて！』。動物たちが順番にプレゼント交換をします。それぞれに合った贈り物をする面白さと、めくるしかけでプレゼントを開ける楽しさも味わえます。

ちょっとユニークなのが『おかえし』。キツネさんの引っ越しのご挨拶にタヌキさんがお返しをして、お返しのお返しとくり返すうちにとうとう…というユーモアたっぷりなお話。「喜んでもらえてよかったわ」というセリフのくり返しで、なぜ贈り物をしたいと思うのか伝わるはず。

【おすすめの一冊！】
ねずみくんのプレゼント: 作：なかえよしを; 絵：上野紀子; (ポプラ社)

この絵本の感想を見る

中でも『ねずみくんのプレゼント』をおすすめの一冊とします。ねずみくんの気持ちの大きさが風船の大きさに重なって、目に見えて子どもにもわかりやすいこと。プレゼントは相手を思う気持ちが大切なことが楽しいお話と共に伝わるかなと思いました。お子さんの気持ちの準備のために、少しでも助けになればと思います！

(回答：ミーテ編集部・アッコ)