今回は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!
なかがわちひろさんの文、高橋和枝さんの絵による絵本『とってもすてきなおうちです』が出版されました。
アリや青虫、クモなどの生き物たちが、それぞれ自慢のおうちを紹介してくれます。どのおうちも、とってもすてきだけれど、ちょっと困ったこともあって…。
最後まで読むと、すべてのおうちが小さな一軒家とその庭にあることがわかります。生き物たちの営みをやさしく、あたたかく描いた絵本です。
<作者(文)・なかがわちひろさんからのコメント>
私は、おうちが好きです。初夏に家の中にいて雨の音を聞くのは、とくに好き。雨がふる前には、庭でアマガエルが鳴くんですよ。
ん? あのアマガエル、しょっちゅう見るけど、ここに住んでるってこと? 去年はキジバトが巣をつくったし、キアゲハもイタリアンパセリに卵を産んでたし、カマキリの卵もみつかったし、もちろんアリはそこらじゅうにいる。この小さな家を「おうち」と思っているのは、私だけじゃないってことよね!?
…というのが、絵本のはじまりでした。
<作者(絵)・高橋和枝さんからのコメント>
この絵本の茶色っぽい箇所は、紅茶を煮出して塗った色です。茶色く見える箇所以外も、たとえばモンシロチョウの羽の色なども、絵の具にほんのすこし紅茶を混ぜて塗っています。紅茶は、絵の具の茶色よりも色がぐっとやわらかく、塗った感じがなめらかなので、「はちみついろのひなた」を表すのにぴったりと思いました。紅茶の優しい色あいが、絵本全体を包み込んでくれるといいな…と思いながら絵を描きました。
それぞれのおうちには、そこに住む生き物ならではの特徴も。身近な生き物たちの暮らしぶりにも目を向けたくなる一冊です。
▼高橋和枝さんのインタビューはこちら
「かわいいって素敵なこと 描くことで自分も元気に」
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