スペシャルインタビュー

本信公久さんに聞きました! 第2話<全4話>

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今回ご登場いただくのは、「くもんのはじめてのえほん」シリーズの『なにいろ?』や「とびだす・ひろがる! えほん」シリーズなどでおなじみの絵本作家・本信公久さんです。ファーストブックとして、お出かけのお供として、お世話になった方も多いのでは? 貴重な制作エピソードなどをたっぷりご紹介。4週連続でお届けします。

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本信公久

本信 公久(もとのぶ きみひさ)

福島県出身。武蔵野美術短期大学卒業。デビュー作『シマウマだけどウサギ』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。主な著作に「くもんのはじめてのえほん」シリーズ(以上くもん出版)、「とびだす・ひろがる!えほん」シリーズ(偕成社)など多数。日本児童美術家連盟会員。
本信公久ホームページ http://motonobu.tumblr.com/

読み聞かせされ続けている『なにいろ?』

なにいろ?

▲手のひらサイズでファーストブックにぴったりの「くもんのはじめてのえほん」シリーズ。色を認識する『なにいろ?』のほか、日常に使うものの名前が覚えられる『これなあに?』、1~10までの数を認識する『1・2・3』(各本体500円+税、くもん出版)

「くもんのはじめてのえほん」シリーズの『なにいろ?』『これなあに?』『1・2・3』の3冊は、ミーテの読み聞かせ回数のトップ20に入っているそうで、本当にありがたい話です。この本ができた時に何冊か持って電車に乗ったら、ちょうど小さい子がいたんです。「あげるよ」って渡したらお母さんも子どももすごい喜んだという経験がありますね。こんなに喜ぶんだ、と思ってうれしかったです。

もともと小さい子ども向けの企画で、本の大きさやテーマの話は出版社からあったと思います。『なにいろ?』は子どもに色を認識してもらおうという本です。ただ赤いもの、青いものがあるだけではなくて、左側全体を色にすると、色をたくさん見られますよね。その色も、印刷所に色を指定したのではなくて自分で塗りました。また一面の色の中で、形を白く抜くとちょっと変化が出て面白いでしょう? 僕はデザイナーだったからこういう形の本になったんでしょうね。

絵はいつも、マスキングという方法で描いています。下書きを描いたマスキングテープを紙に貼って、色の部分をカッターナイフで切り抜く。そこに色を塗ってからはがすと、トマトなどが版画のようにきれいにできあがるわけです。筆で描いた感じとは違った、シャープな線になります。ただうっかり乾く前にはがしちゃったり、色を間違えたりすると全部やり直し。たくさんの色を使った絵は、結構大変なんですよ(笑)

絵本作家仲間との楽しい交流の思い出

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ミーテでは、スペシャルインタビューの他にも、子育てに絵本を取り入れている先輩ママ・パパのお声もたくさんご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

本信公久さんのインタビューはまだまだ続きます。

デビュー作が出るより前、ちょうどグラフィックデザイナーの仕事から絵を描く仕事を始めた頃は、画家の杉浦範茂さんの事務所に机を置かせてもらっていました。勉強になるからと出版社の方が紹介してくださったんですよね。範茂さんもレイアウトの仕事もしていたので、机を並べてそれぞれの仕事をしていました。

僕が間借りし始めた後にね、絵本作家の和歌山静子さんが「うちで描くの寂しいからここに来ていい?」と言って、範茂さんと僕と和歌山さんと3人机並べて仕事をしていた時期があります。そこに絵本作家の東君平さんが遊びに来て、4人でボウリング行きましたね。君平さんの絵本を僕がレイアウトしたことがありますが、どっちかと言うと遊び友だちかな(笑)

みんなで北海道にスキーに行ったこともありましたよ。でも君平さんがね、「こんなところに来てスキーなんかやっちゃダメだ」と言うもんだから、温泉に入って、ただ飲んでいるだけ(笑) 結婚してから自宅で仕事するようになりましたが、今でも杉浦さんとのお付き合いは続いています。

本信公久さんのインタビューはまだまだ続きます。

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