スペシャルインタビュー

▲つるの剛士さんの本音とオフショット満載のフォトエッセイ『つるのバランス 8割ポワワ～ン ライフ』（エムオン・エンタテインメント）

父親からいつも「仕事と家庭のバランスだけはしっかりしろ」と言われてたんですけど、4人目が生まれる前の僕は仕事がものすごく忙しくて、家のことが何もできなくて、パンク寸前だったんですね。こんな状況で4人目が生まれたら、確実に手が足りない。このままじゃやばい！…ってことで、ベストファーザー賞の授賞式で「育休取りまーす！」って勢いで宣言しちゃいました。

2か月間の育休中は、とにかく楽しかった！ 朝早起きして子ども達のお弁当をつくったり、奥さんと一緒に買い物したり、幼稚園の送り迎えをしたり…家族みんなでいい時間を過ごすことができました。

あと、ママのつらさ、大変さがよくわかったというのも大きな収穫でした。毎日同じことのくり返しだし、家事をしてても、赤ちゃんがグズればすぐ手を止めなきゃいけなくて、達成感を得にくいんですよね。そういうのが毎日続くのは結構きついと思います。だから育休後は、それまで以上に奥さんに気を使えるようになりました。

イクメンなんて呼ばれてますけど、実は僕にとって育児は二の次。いつも奥さんのことを第一に考えてるので、イクメンじゃなくて“オクメン”なんです（笑）

奥さんは元スタイリストで、仕事で出会ったんですけど、顔を見た瞬間「この人は間違いなくいい母ちゃんになる！」って確信したんですよ。それで、彼氏がいるからと断られたにもかかわらず猛烈アタックを続けて、結婚にこぎつけました。実際、4人も子どもを産み育ててくれて、今もすごくきれいでいてくれて…ほんと、すてきな奥さんなんですよね。だから、僕も振られないようにがんばらなきゃって思ってるんです。

僕は料理も好きだし、子どもと一緒に遊んだりもするけど、パパとして一番やるべきことは、家に帰ってきた時「今日どうだった？」ってママの話をたっぷり聞くことなんじゃないかと思うんですよ。話すことでママの日頃の育児ストレスも和らぐと思うし、会話することで夫婦も円満になる。夫婦がうまくいっていれば、子ども達もなんとかなりますからね。

僕が悪いんですけど、僕らは付き合ってた期間がすごく短いので、ふたりで過ごした思い出が少ないんです（笑） だから子ども達が自立して、またふたりで過ごせるようになる日が来るのが、今からすごく楽しみです。