スペシャルインタビュー

工藤ノリコさんに聞きました! 第4話<全4話>

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今回は、『ピヨピヨスーパーマーケット』や「ペンギンきょうだい」シリーズなどの絵本でおなじみの絵本作家・工藤ノリコさんがご登場。子ども時代の思い出や人気作の制作エピソードなど、たっぷりとお話しいただきました。子どもだけでなく大人の心をも魅了する楽しい絵本の数々は、どのようにして生まれたのでしょうか? 4週連続でお届けします。

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工藤ノリコさん

工藤 ノリコ(くどう のりこ)

1970年、神奈川県生まれ。女子美術短期大学卒業。絵本作家、漫画家。主な絵本作品に「センシュちゃんとウオットちゃん」シリーズ(小学館)、「ピヨピヨ」シリーズ(佼成出版社)、「ペンギンきょうだい」シリーズ(ブロンズ新社)、「ノラネコぐんだん」シリーズ(白泉社)、漫画作品に「ワンワンちゃん」シリーズ(白泉社)などがある。
オフィシャルWEBサイト「buch(ブーフ)」 http://www.buch.jp/

子ども時代の記憶も日々の暮らしも、すべてが絵本につながっていく

ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ

▲人気シリーズの第2弾『ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ』(白泉社)。破天荒だけど憎めない、ノラネコぐんだんの魅力全開の絵本です

「この絵本は何がきっかけで生まれたんですか?」といった質問を時々いただくんですが、実はこれが結構、答えにくくて…絵本の仕事も毎日の生活もすべて一体化しているので、どこからが動機でどこまでがそうじゃないのか、自分でもわからないんです。

そういう意味では、常に100パーセント絵本のことだけを考えて暮らしているとも言えるし、逆に、普通に暮らしている中で自然と絵本が生まれてくるとも言えます。子ども時代の記憶や友人とのちょっとした会話など、絵本を意識せずにやっていたことが、絵本につながることもあります。

あまり考えていないようで、実は考えているというか…ただ、考えすぎて作為的になるとつまらないお話になってしまうので、色々と頭で考えそうになったら、意識的に考えることをやめるようにしています。ただただ空っぽになって、自分の描きたいものを描く…その方がいいものが生まれる気がしています。

絵本は子どもの幸せな時間のためにある

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ミーテでは、スペシャルインタビューの他にも、子育てに絵本を取り入れている先輩ママ・パパのお声もたくさんご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

絵本をつくる時、読む人に楽しんでもらいたいという思いはもちろんあるんですけど、何を面白いと思うかは人それぞれで好みがあるので、まずは何より、自分で面白いと思えるかどうかを第一に考えています。描いている自分自身が楽しめなければ、読者の皆さんにも楽しんでもらえないですからね。

カラフルでおいしそうなケーキがいっぱい並んでたらうれしいよな、とか、空港で迷子になったペンギンを探す見開きがあったら面白いな、とか…自分自身も楽しんで描いているので、それを読者の皆さんとも共有できたらすごくうれしいです。

私のつくる絵本はどれもエンターテイメントのためのもので、特にメッセージや教訓めいたものは込めていません。絵本に教育的な視点を求める人もいるかとは思いますが、読んでただただ笑う、それだけで十分価値があると思うんですよね。お母さんやお父さんと一緒に読んで笑ったり、ドキドキワクワクしたり…絵本はそういう幸せな時間のためにあるんじゃないかと思います。

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