みんなの推し絵本!

vol.47 松田奈那子さんの推し絵本

vol.47 松田奈那子さんの推し絵本

松田奈那子さん

vol.47 松田奈那子さんの推し絵本

思い出の一冊、大好きな一冊、渾身の一冊など、とっておきの“推し絵本”を紹介してもらうインタビュー「みんなの推し絵本!」。今回は、『ふーってして』や『みつけてくれる?』などの絵本でおなじみの絵本作家・松田奈那子さんにご登場いただきます。

大人もみんな子どもだった

私の一番の推し絵本は、パリ在住のイタリア人作家ベアトリーチェ・アレマーニャさんの『こどもってね……』です。海外の書店で見つけてフランス語版を買い、その後、日本語にも翻訳されたと知ってすぐに購入しました。

「こどもってね、ちいさなひと」「こどもってね、はやく おとなに なりたいんだ」「こどもってね、よく なくんだ」といった文章とともに、様々な子どもたちの姿がのびのびと魅力的に描かれた絵本です。

子どもならではのユニークな特性や微笑ましい振る舞いをいくつも紹介しつつも、子どもと大人は別のものではなくて、ひとつながりなんだと感じさせてくれるところが好きですね。子どもが読んでも楽しいし、大人が読むと懐かしい気持ちになったり、ハッとさせられたりするような絵本だと思います。

絵本と日常とのつながりを実感

子どもの頃は、父や母から絵本をたくさん読んでもらいました。母がよく読んでくれたのは林明子さん。私には妹がいるので『あさえとちいさいいもうと』が大好きでした。父のお気に入りは長新太さん。何度もくり返し読んでもらったので、今でも長さんの『つきよ』を開くと父の声で再生されます。

五味太郎さんの絵本も大好きで、よく読んでいました。実は、私のデビュー作『ちょうちょ』はもともと「ちょうちょ ちょうちょ どこにとまった?」という探し絵の絵本として考えていたんです。数年前に五味さんの『きいろいのはちょうちょ』を読み返したとき、ああ、この絵本に影響を受けていたのか、と気づきました。特別な一冊ですね。

今は2歳の息子が五味さんの絵本が大好きで、よく一緒に読んでいます。12月は『まどから おくりもの』ばかり何度も楽しみましたし、最近は『かげ』を気に入って、外を歩くと影を見つけては「ねこのかげ」「かげがあるく」なんて言っています。影の存在はこの絵本で知ったんじゃないかなと。絵本と日常のつながりを実感しています。

私が描いた絵本だと息子は『くまくんこぐまくんのバナナやさん』が好きで、ある日突然、その絵本に出てくる「こまったね」「どうしよう」というフレーズを、ちょっと困ったときに使うようになりました。その後の「そうだ!」とひらめくところまで使いこなしていて、絵本の影響力ってすごいなと感心しています。絵本を通じて息子の世界が広がっていくのを日々目の当たりにしているので、私も作家として、子どもたちの世界を広げられるような絵本をつくりたいと、より強く思うようになりました。

子どもも大人も深呼吸してみよう

『すーっとすってふー』は、イヤイヤ期の息子と向き合う中で生まれた絵本です。子どもとの暮らしは、とにかく慌ただしくて目まぐるしくて、かわいいな、幸せだなという気持ちもありながらも、心配したりイライラしたり、そんな自分にげんなりしたり…と、毎日感情がジェットコースターのようにアップダウンしますよね。

そんなとき、ふと立ち止まって深呼吸してみることの大切さを感じました。ふーっと深く呼吸して、心を落ち着かせられるような絵本があれば、子育て中の皆さんも子どもたち自身も、もっと楽になれるんじゃないかなと思ったんです。息をすーっと吸い込んだ後のねずみくんのおなかが大きく膨らんでいるのは、腹式呼吸をしているから。しっかり深く呼吸をすると心も体もほぐれるので、子どもも大人もぜひ実践してみてほしいですね。

絵本を読むひとときは親にとって、子どもに愛情を伝える特別な時間。子どもにとっても、守られている、愛されていると実感できる、かけがえのない時間だと思います。そんな大切な時間にかかわるお仕事をさせてもらっていることに、幸せを感じています。

ミーテ プレゼント情報

すーっとすってふー

松田奈那子さんの絵本『すーっとすってふー』に直筆サインを入れていただきました。ミーテ会員3名さまに抽選でプレゼントします。

『すーっとすってふー』のご紹介はこちら

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応募期間
2月24日(火)~3月9日(月)

プロフィール

松田奈那子さん

松田 奈那子(まつだ ななこ)

1985年、北海道生まれ。画家、絵本作家。第1回MOE絵本グランプリ受賞後、『ちょうちょ』(文・江國香織、白泉社)で絵本デビュー。主な絵本作品に『やさいぺたぺたかくれんぼ』『すーっとすってふー』(アリス館)、『ゆきのようせい』(岩崎書店)、『どうぞ めしあがれ』(ほるぷ出版)などがある。自身の制作の傍ら、子ども向けの造形教室やワークショップを開催している。

https://www.nanaco-mazda.net/


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