赤ちゃん絵本を楽しもう!

Vol.64 『じゃあじゃあびりびり』編集者・千葉美香さんインタビュー

Vol.64 『じゃあじゃあびりびり』編集者・千葉美香さんインタビュー

赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は、まついのりこさんのロングセラー『じゃあじゃあびりびり』の制作に携わった偕成社の編集者・千葉美香さんにご登場いただきます。

はじまりは、娘さんのために手づくりした絵本

『じゃあじゃあびりびり』に携わったのは、私が編集の仕事を始めたごく初期の頃でした。当時の編集担当のアシスタントとして、本づくりを手伝いました。

その頃は、まだパソコンがない時代でしたから、本づくりも絵や文字をコピーして、切り貼りして、といったやり方でした。よく覚えているのは、まついのりこさんが「ここの文字はあと0.5ミリ上に上げてね」などと、文字位置にかなりこだわっていらしたこと。「赤ちゃんにとって、字も絵の一部だからね」と。

また、めくるたびに違う色が出てくることは、大事なことだともおっしゃっていました。実際、友だちのところの赤ちゃんに絵本を見せてあげると、じっと見て足をバタバタ。そのうち手が出てきて「ハヤク、ツギヲメクレ!」と本をたたく、そしてよだれが垂れ始める。本を閉じると、読んでいる人の顔を見上げて「モッカイヒラケ!」。すごいなあ、と思いました。

この絵本はもともと、まついさんが子育てのなか、娘さんのために手作りで作られたものでした。その娘さんが「びりびりびり」のところで一番声をあげて笑っていたと、まついさんから伺ったことがあります。また「みず じゃあじゃあじゃあ」の場面ではいつも蛇口の下に手を出していたというエピソードも!

※Kaisei web「今日も明日も本づくり 編集部だより」より一部抜粋の上転載

『じゃあじゃあびりびり』が長く愛される理由

まついのりこさんの「あかちゃんのほん」は、1974年に『あめふり』『おはよう』『おたんじょうび』の文字なし絵本が第1集として出ています。続いて1983年には、『じゃあじゃあびりびり』、『ばいばい』『みんなでね』を3冊セットで出版しました。1集よりは、少し内容的にも進んだ2集の3冊は、それぞれ特徴があります。作者のまついさんは吟味なさって、このラインナップを考えられたと思います。この3冊があれば、きっと赤ちゃんは、大きく違う3つの世界に出会うことができるからです。

『じゃあじゃあびりびり』は、発売当初は通常の紙の絵本でしたが、赤ちゃんのためには丈夫なボードブック、という認識が読者の方たちの中に広まってきたため、2001年にボードブック版に生まれ変わりました。また「ブックスタート」の絵本に選ばれたことがきっかけで、生まれたばかりの赤ちゃんのいる家庭への認知度がさらに高まりました。

長く愛される理由は、シンプルなイラスト、めくるたびにパッと変わる色、赤ちゃんの感性に直接訴える様々なオノマトペ。日々新しい発見に喜びを見出す赤ちゃんの好奇心を、多いに刺激するからかなと思います。ひざの上に赤ちゃんを抱いて、ぜひ一緒に楽しんでくださいね。

ミーテ プレゼント情報

じゃあじゃあびりびり

まついのりこさんの絵本『じゃあじゃあびりびり』ミーテ会員5名様に抽選でプレゼントします。

※ミーテ会員登録がまだの方は、登録後、ご応募ください。会員登録はこちら

プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

応募期間
9月14日(火)~9月27日(月)

作者プロフィール

まつい のりこ

1934年、和歌山県生まれ。武蔵野美術大学卒業。自分の子どものために制作した手づくり絵本をきっかけに、多くの作品を発表。新しい知識絵本の分野を切り開いた。また、紙芝居の独自性を追求し、観客参加型紙芝居を確立した。絵本『ころころぽーん』で1976年ボローニャ世界児童図書展エルバ賞、紙芝居『おおきくおおきくおおきくなあれ』で1983年五山賞受賞。主な作品に『じゃあじゃあびりびり』(偕成社)、『とけいのほん1・2』(福音館書店)、『ぼーる ころころぽーん』(講談社)、『とっとこ とっとこ』(童心社)などがある。


ページトップへ