赤ちゃん絵本を楽しもう!

Vol.47 「くまのがっこう」シリーズ作者・あいはらひろゆきさんインタビュー

Vol.47 「くまのがっこう」シリーズ作者・あいはらひろゆきさんインタビュー

赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は、あいはらひろゆきさんにご登場いただきます。

「くまのがっこう」のファーストブックシリーズに込めた思い

「くまのがっこう」シリーズは、僕が娘を送り迎えする中で見た、保育園の子どもたちの何気ない日常をベースにつくった絵本です。1作目の『くまのがっこう』から始まって、『ジャッキーのしあわせ』まで、現在15作が出版されています。ただ「くまのがっこう」シリーズは絵も細かく、テーマも少し難しいものが多いので、小さいお子さん向けに『おはようジャッキー』や『おでかけジャッキー』などのファーストブックもつくりました。

ファーストブックシリーズでは、シンプルに大きな絵で楽しい日常世界を描いていますが、「くまのがっこう」が大切にしている世界観や兄弟愛といったテーマはなくならないように気をつけています。ファーストブックでジャッキーに親しんだお子さんが、そのまま「くまのがっこう」シリーズも楽しんでくれたらうれしいですね。

僕が絵本の読み聞かせを始めたのは、娘が0歳3か月くらいの時。よいパパになろうと一念発起して(笑)、絵本を大量に買って読むようになったんです。子どもは何を読んでも、ただバブバブ言ってるだけでしたが、ニコニコ聞いてくれてる気がして楽しかったです。娘はせなけいこさんの絵本が好きで、『おばけのてんぷら』『ねないこだれだ』などをよく読みました。

『ゆうびんやのくまさん』『せきたんやのくまさん』など、ウォージントン兄妹のくまさんシリーズもよく読みましたね。これは「くまのがっこう」の原点にもなってます。

絵本の読み聞かせで親子一緒に幸せを感じよう

赤ちゃんを絵本を選ぶ時のポイントとして、もちろん色がきれいでフォルムのはっきりしたものがいいというのはありますが、何より大切なのは、親が楽しく読める本であることですね。

読み聞かせの時はぜひ、表情豊かに楽しく読んでみてください。赤ちゃんは絵本と同時にママやパパの声や顔をよく見ていて、声のトーンや表情の変化に反応します。親が楽しそうな顔と声で読んでいたら、赤ちゃんはこれが楽しい世界だと理解するはずです。

赤ちゃんをひざに抱いて絵本を読み聞かせながら時を過ごす、そういう時間は親にとってもかけがえのない時間です。親が幸せを感じれば、それは必ず赤ちゃんにも伝わります。そして、絵本と幸福な記憶が重なり合い、絵本が大好きになるでしょう。

新作『はっはっはくしょーん』は、幼稚園や保育園でたくさんの子ども達に読み聞かせをしながらつくった絵本です。1歳くらいの子も、いろいろな動物が出てきて、それがリズムよく変化するので、とても楽しく感じてくれたようです。声を上げて笑う子たちもたくさんいて、うれしかったです。とにかく読み聞かせのリズムが気持ちよくなるように、同じことが何度もくり返されるつくりにしました。子どもにとっても不安なことが多い社会なので、この本を読んで大声で笑って、すっきり元気になってほしいですね。

ミーテ プレゼント情報

はっはっはくしょーん

あいはらひろゆきさんが文を担当された絵本『はっはっはくしょーん』直筆サインを入れていただきました! ミーテ会員3名様に抽選でプレゼントします。

『はっはっはくしょーん』のご紹介はこちら

※ミーテ会員登録がまだの方は、登録後、ご応募ください。会員登録はこちら

プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

応募期間
4月14(火)~4月27日(月)

プロフィール

あいはらひろゆきさん

あいはら ひろゆき

1961年、宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大手広告代理店のマーケティングプランナーを経て、2000年バンダイ入社。バンダイキャラクター研究所所長として数々の調査研究に従事するかたわら、絵本作家、エッセイストとしても活躍。主な絵本に、「くまのがっこう」シリーズ(ブロンズ新社)、「フラニーとメラニー」シリーズ、「くまのこミン」シリーズ(講談社)、子『またあえるよね』『てをつなご。』(教育画劇)、『はっはっはくしょーん』(KADOKAWA)などがある。

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