Vol.31 「くろくまくんの かたりかけえほん」作者・たかいよしかずさんインタビュー
赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は、たかいよしかずさんにご登場いただきます。
『おさんぽ くろくま』から始まった「くろくまくん」シリーズは、今年で10年目を迎えました。Baby Kumonの公式キャラクターになったり、おもちゃや文房具、LINEスタンプになったりと、様々な展開をしていますが、もともとは今から20数年前、レターセットのキャラクターとしてプレゼンして、ボツになったものだったんですよ。でも、とても愛着があったので、今こうして多くの方々に愛されるキャラクターになって、すごくうれしいです。
「くろくまくんの かたりかけえほん」シリーズは、赤ちゃんに身近なことばを盛り込んだ小さなサイズのボードブックで、最近新たに『いろ』、『おと』、『かず』の3冊が出ました。赤ちゃん向けですが、1枚の絵の中にストーリー性やクスッと笑える要素も入れています。
たとえば『かず』の「8」の絵では、くろくまくんはハチに追いかけられているんです。単に「ハチは何匹かな?」というだけではなく、「くろくまくんはハチが苦手なのかな?」などと語りかけながら、赤ちゃんとの時間を楽しんでいただければと思います。
『たべもの』の絵を描く時は、よりおいしく見えるようにと、とくに色使いを工夫しました。トマトが2回出てくるんですが、実は僕、トマトが苦手で…(苦笑) でも、そんな自分でもおいしそうだなと感じるくらい、徹底的に色にこだわって描いています。
赤ちゃんにとって大事なのは、絵本の内容を理解することよりも、絵本を介してママやパパとコミュニケーションをとること。最初のうちは興味がなさそうにしているかもしれませんが、何度か読んでいくうちに少しずつ興味をもってくれると思うので、コミュニケーションツールのひとつとしてぜひ活用してみてください。
くろくまくんの絵本は、「かたりかけえほん」シリーズの他にも、トイレや歯みがき、お風呂などをテーマにした「わくわく くろくま」シリーズ、季節感たっぷりの「おはなし・くろくま」シリーズなど、お子さんの成長に合わせて楽しんでいただけます。小さい頃に読んでもらった絵本や読み聞かせをしてもらった時間は、きっとその子の人生の宝物になるはず。子ども達がくろくまくんと一緒に笑顔で成長していってくれたら何よりうれしいですね。
たかいよしかずさんの「くろくまくんの かたりかけえほん」シリーズの新作『いろ』、『おと』、『かず』に直筆サインを入れていただきました! ミーテ会員3名様に抽選でプレゼントします。
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プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
たかい よしかず
1961年、大阪府生まれ。明治「マーブルチョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」をはじめ、多くのキャラクターデザインやイラストを手がける。主な作品に「怪談レストラン」シリーズ(松谷みよ子責任編集、童心社)の装丁・挿し絵、「おはなし・くろくま」シリーズ(くもん出版)、『すきなことのみつけかた』(大日本図書)などがある。見た人を元気づけられる作品を作ることをモットーに、「HAPPY CREATOR」として活動中。京田クリエーション代表取締役社長。
たかいよしかず公式サイト http://www.nekodaruman.net/