赤ちゃん絵本を楽しもう!

Vol.30 「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」作者・こがようこさんインタビュー

Vol.30 「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」作者・こがようこさんインタビュー

赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は、こがようこさんにご登場いただきます。

わらべうたのリズムは、赤ちゃんにもお母さんにも心地いいもの

わらべうたは、日本に古くから伝わってきたもので、赤ちゃんにもお母さんにもとても心地いいものだと思っています。「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」は、今子育て中の方々にも、わらべうたにもっと親しんでもらいたい、そして、これからも世代を超えて広まっていってほしい…そんな思いから生まれました。

今回絵本にしたのは、『ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?』と『へっこ ぷっと たれた』、『おせんべ やけたかな』の3冊。私自身が子どもの頃から親しんできたわらべうたや、長年、子ども達にお話を届ける活動を続ける間に出合った数々のわらべうたの中から、うたが複雑でないもの、短いけれど物語性のあるものをと考えて、この3つを選びました。

『ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?』は、うたにはねずみしか登場しませんが、絵本では、うさぎやこぐま、はなちゃんという女の子も登場します。『へっこ ぷっと たれた』も、うたに出てくるのはだるまさんだけですが、お話の世界を広げるために、絵本ではきのこちゃん、あひるちゃん、おばけちゃんも登場させました。降矢さんの描いてくださったきのこちゃんの絵は、今にもへっこ(おなら)をぷっとしそうな感じで、とってもかわいらしいですよね。

読むだけで、自然とリズムが生まれる

『おせんべ やけたかな』は、子どもの頃に遊んだことのある方も多いのではないでしょうか。おせんべがひっくり返ると顔になるんですが、それぞれ少しずつ表情が違うんですよ。おせんべがひっくり返る順番や、ひっくり返ったおせんべの目線など、赤ちゃんが楽しめるようにということを一番に考え、細かな工夫を重ねてつくりました。

3つのわらべうたは、どれも節だけでメロディはないので、読めば自然とリズムが生まれるはずです。『へっこ ぷっと たれた』の「おいっちに おいっちに」などは、とくにリズミカルでわかりやすいですよね。赤ちゃんをとんとん…とあやす時のようなゆったりとしたリズムで読んでいただけると、赤ちゃんもお母さんお父さんもリラックスできるんじゃないかなと思います。巻末では、親子で楽しめるふれあい遊びも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんとの暮らしは想定外のことの連続で、戸惑うことも多いかと思いますが、お母さんお父さんをはじめ周りの大人の方々には、赤ちゃんにたくさん語りかけていただきたいですね。仕事に家事に子育てに…と忙しい毎日かもしれませんが、子育ては時間ではなくて密度だと思うので、一日にほんのちょっとの間でも、絵本を通して親子で仲良くふれあう時間をつくっていただけたらうれしいです。

ミーテ プレゼント情報

ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?

こがようこさんと降矢ななさんの絵本『ねーずみ ねーずみ どーこ いきゃ?』『へっこ ぷっと たれた』『おせんべ やけたかな』の3冊に直筆サインを入れていただきました!
ミーテ会員3名様に抽選でプレゼントします。

「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」のご紹介はこちら

※ミーテ会員登録がまだの方は、登録後、ご応募ください。会員登録はこちら

プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

応募期間
11月13日(火)~11月26日(月)

プロフィール

こが ようこ

作家、絵本コーディネーター、語り手。20年以上にわたり子どもとお話をつなぐ活動に携わり、パネルシアターや軍手人形などの小道具創作も手がける。絵本に「こしょこしょ きなちゃん」シリーズ(童心社)、『わがまんまちゃん』『どんぐり』『いちご』『ひよこ』(いずれも大日本図書)、紙芝居に『きょうのくだものなんだろな?』(絵・土田義晴、童心社)、実用書に『保育に活かすおはなしテクニック』(小学館)などがある。語り手たちの会理事。


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