Vol.2 『あかちゃん にこにこ』『あかちゃん はーい』
作者・いしかわこうじさんインタビュー
赤ちゃんとの絵本の時間を楽しみたい、すべての方へ。選りすぐりの赤ちゃん絵本の誕生秘話や、作家さん・編集者さんが絵本に込めた思いを伺いました。赤ちゃん絵本を楽しむヒントが詰まったインタビュー、今回は、いしかわこうじさんのご登場です。
『あかちゃん にこにこ』『あかちゃん はーい』『あかちゃん だっこ』からなる「まねっこえほん」シリーズは、娘の誕生がきっかけになって生まれた絵本です。オムツを替えたり、お風呂に入れてあげたり、一緒に遊んだり…赤ちゃんと積極的にかかわっていると、いろんな発見があったんですね。そんな中で、特に印象に残った表情や動作をテーマにしました。
見開きの左側には赤ちゃん、右側には動物が登場して、にこにこ笑ったり、うわーんと泣いたり、ごろーんと転がったり、ぱちぱちと手を叩いたりと、同じ表情や動作を繰り返します。見ていると、つられてまねっこしてしまう、という心理を利用した絵本です。
制作途中で娘に何度も読み聞かせて、反応を見たりしていたんですが、最初から反応するわけではないんですね。でもある時から急にまねをし始めたりするので、それが見ていてとても興味深くて。ちょうど手を叩いたり、立ち上がったり、歩いたりといったことができるようになる時期だったので、成長を記録するようなつもりで描きました。
実際にこのシリーズを読んだ読者の方からも、「前に読んだ時はできなかったことが、次読んだ時にはできるようになったりして、子どもの成長を実感しました」といったうれしい声をたくさんいただいています。この絵本をきっかけに「できたね!」「うれしいね!」と親子のコミュニケーションを楽しんでもらえたらいいなと思っています。
いしかわこうじさんの新作絵本『うみののりものえほん』に直筆サイン&イラストを入れていただきました!
ミーテ会員5名様に抽選でプレゼントします。
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プレゼントの応募は締め切りました。当選者の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
いしかわ こうじ
1963年、千葉県生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。『どうぶついろいろかくれんぼ』をはじめとする「これなあに? かたぬきえほん」シリーズ(ポプラ社)は累計185万部を超える人気作で、フランス・台湾・韓国など海外でも翻訳版が出版されている。その他、『ふねくんのたび』(ポプラ社)、『たまごのえほん』(童心社)、『おめんです』(偕成社)など作品多数。