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イチ押し絵本情報

川面に浮かぶ「さくらのふね」が告げる春(新刊絵本のご紹介 Vol.429)

2023年3月13日

今回は、注目＆話題の新刊情報をご紹介していきます！

川面に浮かぶ「さくらのふね」が告げる春

さくらのふね: 作・絵：きくちちき; (小峰書店)

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きくちちきさんの絵本『さくらのふね』が出版されました。

春きたよ、春きたよ。川面に浮かぶ桜の花びらのふねに乗って、テントウムシは春を知らせに出かけます。友だちのハチやチョウのほか、カタクリやシカなどの山の動植物も、みんな春の訪れを喜んでいます…。

見開き一杯に咲き誇る桜の中をふねが行くシーンは、一見の価値ありですよ！

＜担当編集者からのコメント＞
春の絵本の案が出たのは、秋を描いた『もみじのてがみ』の出版後すぐでした。2020年、山桜を取材する予定が緊急事態宣言で延期となり、翌年、満開時期を逃したものの、春風に山桜の花びらが舞う峠を取材できました。満開の姿も取材しようと、さらに翌年、山桜の淡紅色と赤い新芽、木々の萌黄色がパッチワークのような里山に行きました。春を待ち遠しく思いながら取材を重ね、春の光や風、優しい色を感じる中から生まれた絵本です。

『もみじのてがみ』では紅葉の葉を手紙に見立て、今作では川面に浮かぶ桜の花びらをふねに。季節を味わい方も魅力的な絵本です。

▼きくちちきさんのインタビューはこちら
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