イチ押し絵本情報

ある日突然、卵が届いた!(新刊絵本のご紹介 Vol.378)

2022年3月14日

毎週月曜日は、注目&話題の新刊情報をご紹介していきます!

 ある日突然、卵が届いた!

澤野秋文さんの絵本『かいじゅう たくはいびん』が出版されました。

ママに叱られて頭にきたけんたは、自分の部屋に閉じこもってしまいます。そんな時にピンポーンとチャイムが鳴りました。ママが出ないようなので、恐る恐る玄関のドアを開けると、「ちわ! かいじゅうたくはいびんです」。かいじゅう達が、けんたに大事な卵を届けに来た、と言うのですが…。

卵のかえし方を教えてもらって、卵を温めるけんた。名前をつけて、だっこして、名前を呼んで…いつも育てられている側のけんたが、育てる側になってみて気づいたこととは?

<作者・澤野秋文さんからのコメント>
宅配便から荷物を受け取った時、ふと中身が見えないワクワク感が卵みたいだなと思ったのが、創作の原点です。そこからアイデアを膨らませて、子どもに謎の卵が届いて、育てていくうちに、いつのまにか親の気持ちになるイメージができたのです。

絵は、自分が描きたいシーンを何枚か描いて、そのシーンをつなぐように、ストーリーをつくっていったので、どの絵もとても楽しく描くことができました。ページの隅に変な小物をどう潜ませるかが、私の密かな楽しみでもあるので、隅々まで見て楽しんでくださいね。

ダイナミックな構図と、細部まで緻密に描き込まれた絵で人気の澤野さん。『じつは よるの ほんだなは』以降、講談社から出ている澤野さんの絵本には、全ページにカッパが隠れているのだそうです。『かいじゅう たくはいびん』にもこっそりと描かれているので、親子でじっくり見て、カッパを探してみましょう!


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