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アヤ井アキコさんの絵本『くまが うえに のぼったら』が出版されました。
夜中に大きなくまが、背の高い松の木に登っています。松の木に絡まった山ぶどうの実を食べているのです。くいしんぼうのくまは「もっともっと食べたいな」と、どんどん松の木を登っていきます。そしてとうとう、てっぺん近くのかぼそい枝にぶら下がろうとした時、松の木は根っこから幹のてっぺんまでしならせて、ばねのようにくまを跳ね上げました。くまは空の彼方へびよーんと飛んで…。
子どもが寝ている間に起きた、たった一晩のファンタジー。渋みのある色使いが名作絵本のような雰囲気を感じさせる絵本です。
<作者・アヤ井アキコさんからのコメント>
9年ほど前のある夜、布団に入ってさあ寝ようという時に突然ひらめいたお話です。動物が木の枝から勢いよく飛ばされて夜空を飛んでいくのが頭に浮かび、そこから一気に最後までの道筋ができました。小さな行き違いからとんでもない騒ぎになりますが、いつもの朝がやってくるのはなぜでしょう? 話がはちゃめちゃなので、絵にはリアリティを出すために、夜の空気、山の様子、星や太陽の光などの表現には気を配りました。
物語の舞台は、作者のアヤ井アキコさんが生まれ育った北海道の大自然からイメージをふくらませたそうです。中盤の光る湖のシーンに、くま以外の動物達も描かれていますよ。
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