毎週木曜日は、ママ世代にとっても懐かしい、世代を超えたロングセラー&名作絵本をご紹介します。
今回ご紹介するのは、動物の写真にさえぐさひろこさんが文章をつけた『ねんね』。2004年初版の「にこにこ写真えほん」シリーズの一冊です。
リス、カンガルー、ライオン、ゴリラ…様々な動物の“ねんね”している姿を捉えた写真が並んでいます。「いっしょが だいすき ねんね ねんね」「そよかぜ さやさや すやすや ねんね」…無防備な寝姿と、「ねんね」のくり返しが心地よい文章に癒やされる、おやすみ前に読みたい絵本です。
リスやコアラは木の上で、カンガルーの子どもはおかあさんのおなかの袋の中で、ヤマネは雪の中で丸まって、シロクマは雪の上に寝そべって…寝る場所、寝る姿勢はそれぞれ違いますが、どの動物もまぶたを閉じて眠りについています。写真は瞬間を切り取ったものですが、どの写真からも安らかな時間の流れを感じとることができるでしょう。
星野道夫さん、田中光常さんら動物写真家の作品から動物達の寝姿だけを集め、文章をつけて絵本に仕立てています。担当編集者によると、写真は1000枚近く見た中から選りすぐったとのこと。1枚1枚がすでに作品として力があるものなので、写真集のように見ることもできるのですが、短い文章がつくことで、小さな子どもに読み聞かせて楽しめるようになっています。
文章は各写真に2~3行ととても短くシンプル。「やまねのねんね まんまるねんね」「しろくま ねんね ぺたんこねんね」といった感じで、どの文章にも必ず「ねんね」が入ります。さえぐさひろこさんは、ねんねのうたをつくるような気持ちでことばを考えたそうです。子守歌を歌うように、やさしく読んであげたいですね。
動物の名前を覚えるもよし、お気に入りの動物を見つけるもよし。最終ページには写真を貼るスペースがあり、「__ちゃんもねんね」と、わが子の名前を書き込めるようになっています。絵本の中の動物達のように、すやすやと安らかな眠りにつけますように。
<ミーテ会員さんのお声>
動物さんのねんねの姿の写真集。かわいい。「きりんさんって、こうやって寝るんだね」と言ったら、興味津々でした。(1歳11か月の男の子のママ)
「にこにこ写真えほん」シリーズは他に『いいおかお』と『おしり』があります。あわせてチェックしてみてくださいね。
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