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田島征三さんの絵本『つかまえた』が出版されました(本体1400円+税、偕成社)。
夏のある日、川の浅瀬に大きな魚がいるのを見つけた。そっと近づいたけれど、足をすべらせて川の中にまっさかさま! 懸命にのばした指が魚にふれて…。一匹の魚と格闘した、少年の夏の一日を描いた絵本です。
作者の田島征三さんが、実際に子どもの頃川で魚を手づかみした体験を元に描いた作品だそう。少年の胸の高鳴り、魚の命の脈動まで伝わる迫力ある絵に圧倒されますよ。
<担当編集者からのコメント>
子どもの頃、自然の生きものを初めて手づかみにしたときのことを覚えていますか。小さな生きものでも、命そのものに触れたような力強さに驚いたのではないでしょうか。『つかまえた』は、今年80歳を迎えた田島征三さんが、今もご自身の中に息づいている少年時代の原体験を絵本にしたものです。命あるものと触れあう喜びと、それを失うせつなさが、みずみずしく描かれています。お子様といっしょにページをめくって、自然の中の命を感じてみてください。
生きる力がビシビシ伝わる絵は、一見の価値あり。書店や図書館で見かけたら、ぜひ一度手に取ってみて。
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