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犬のグスリは、まだ小さい時にドンドンの家にもらわれてきた。朝になって家族のみんなは出かけるけど、ぼくはいつもお留守番。一番の楽しみは、散歩や! それでちょっと走ったら、ドンドンがこけた。人間の子どもはドンくさいなぁ。けど…。
犬の目線で飼い主家族との生活やきずなを描いています。話題作『あめだま』の主人公ドンドンと犬のグスリが小さい時のお話です。
<担当編集者からのコメント>
犬の視点で人間家族との日常を描いた、泣き笑いの愛の物語です。作者のペク・ヒナさんは“絵本界のノーベル賞”と言われる「2020アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」をこの3月に受賞した絵本作家です。翻訳は、ユーモラスであたたかい作品で人気の絵本作家、長谷川義史さんが、主人公「グスリ」の気持ちを大阪弁で軽快に表現しています。
みどころは、ペク・ヒナさんの作品の特長である、表情豊かな人形。スカルピー粘土を成形して焼き上げ、一体一体、着色して創られています。本文シーンにあわせて、『ぼくは犬や』で作った人形は70体以上。背景セットから照明、そして撮影までも、すべてペク・ヒナさんがひとりで創りあげています。おなじ表情はひとつもなく、シーンに合わせて気持ちが伝わってくる人形にぜひ注目してみてください。
粘土で一体一体作り出した人形の描写が繊細でリアリティーがあり、すみずみまで読みたくなりますよ。
▼長谷川義史さんのインタビューはこちら
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